プレコンセプションケア
若い世代に知ってほしい!「プレコンセプションケア」
「プレコンセプションケア(Preconception care)」とは?
プレ(Pre)は「~の前の」、コンセプション(Conception)は「妊娠・受胎」という意味で「妊娠前からの健康づくり」を意味します。
プレコンセプションケアとは、若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康に向き合うことです。早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもの可能性を広げます。最近は、妊娠・出産を望む人たちでだけではなく、家族みんなの健康と幸せにつながるヘルスケアとして注目されています。
プレコンセプションケアを実践することで
- 今の自分がもっと健康になり、生活の質が向上すること
- 元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと
- 将来の家族がより健康な生活を送ること
につながります!
人生100年時代を自分らしくより幸せに生きるために、プレコンセプションケアを始めませんか?
なぜプレコンセプションケアが大切なの?
年齢と妊娠について知ろう!
妊娠・出産には適切な時期があり、また健康であることも大切です。「いつか、子どもを持ちたい」と考えている人は、将来望んだ時にお子さんを授かることができるからだ作りを意識していきましょう。
妊娠・出産の適齢期は医学的には20歳代です。個人差はありますが、女性は30歳ぐらいから徐々に妊娠する力が減りはじめ、30代後半で急速に低下します。男性も35歳ぐらいから徐々に精子の質の低下が起こります。
また、高齢での妊娠は、妊娠中の病気のリスクが高まり、赤ちゃんの染色体異常や流産の頻度も上がると言われています。
何歳までに何人子どもが欲しいかを含めて、ライフプランを立ててみましょう。
プレコンセプションケアを知ろう!
まずは、チェックシートを見てみましょう。当てはまる項目を1つずつ増やしていきましょう。もっと具体的に知りたいときは、プレコンノートを参考にしてください。
引用:国立成育医療センター「プレコンセプションケアセンター」外部リンクhttps://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/index.html
今日から実践!健康でいるための生活習慣を整えよう
生活リズムを整えよう
まず早寝早起きを心がけ、十分な睡眠をとりましょう。睡眠は心身の回復を図る働きがあり、毎日の健康を保つために大切な時間です。
適性体重を維持しよう
18~49歳の適正体重は、BMIが18.5~24.9です。適度なダイエットによる「やせ」(BMI18.5未満)は、ホルモンバランスを崩し、不妊の原因になるといわれています。また、妊娠中の女性が栄養不足の場合、生まれる子どもの体重が小さくなる傾向があります。反対に、肥満(BMI25以上)は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群等などのリスクを高めます。
ご自身のBMIを確認し、適正体重を心がけましょう。
BMI(体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
栄養バランスを整えよう
食事の基本は、主食・主菜・副菜をそろえて食べることです。栄養が不足すると、貧血や肌荒れ、骨密度や筋肉量の低下につながります。日頃からバランスの良い食事を心がけましょう。
《葉酸をとろう!》
妊娠前から緑黄色野菜や栄養補助食品(サプリメント)等で葉酸を積極的にとりましょう。胎児の神経管閉鎖障害の発生を予防します。
適度に運動しよう
生活習慣病の予防だけでなく、ストレス解消や女性に多い「冷え」の改善につながります。プレコンセプションケアでは、1週間に150分の運動が目安とされています。運動習慣がない人は、今よりも毎日10分長く歩くことを目標に、できることから始めてみましょう。
藤枝市ホームページ「あるくら」紹介
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/sukoyaka/kenkokikaku/gyomu/arukura/1475822472042.html
ストレスをため込まない
現代社会はストレスが多く、心の不調を抱えることもあるかもしれません。過度のストレスは、抑うつや不安の原因になったり、ホルモンバランスの乱れにより生理不順や不妊のリスクが高まったりするなど、心身の健康に影響を及ぼします。普段から自分にあった解消法を見つけておきましょう。
アルコールは控えめに
妊娠中や授乳中はお酒を控えましょう。妊娠中の飲酒は少量であっても生まれてくる赤ちゃんの発育や発達に悪影響を与えます。普段から、節度ある適度な飲酒量を心がけましょう。
タバコをやめよう
喫煙は、がん・心臓病などの病気だけではなく、男女ともに不妊症のリスクを増加させます。また、妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産や早産、低出生体重児の確率を高めます。現在喫煙している方は、妊娠する前に完全に禁煙しましょう。
感染症を予防しましょう
感染症の中には、男女ともに不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に悪い影響を与えるものがあります。下の票を参考に、正しい知識や予防法を身につけましょう。
項 目 |
行 動 |
備 考 |
風しん |
・母子健康手帳でワクチン接種歴を確認し、未接種であればワクチンを受ける ※助成あり |
・胎児への先天性風しん症候群を予防する |
梅毒 |
・性行為ではコンドームを使用 ・気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける |
・2013年以降男女とも梅毒の感染者が増加 ・初期症状がわかりにくいので注意が必要 |
性器クラミジア感染症 |
・性行為ではコンドームを使用 ・気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける |
・性感染症の中で最も感染が多い ・感染が続くと不妊の原因になることがある |
ヒトパピローマウイルス(HPV) |
・女性は検診を受診し、HPV感染の有無を確認する ・性行為ではコンドームを使用 |
・子宮頸がんの主原因は性感染症 ・女性だけでなく男性も感染する |
感染の心配がある場合は、受診や検査をしましょう。
藤枝市ホームページ 大人の風しん
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/sukoyaka/covidtaisaku/gyomu/otonayobousesshu/21023.html
藤枝市ホームページ HPV(子宮頸がん予防)
若いうちから健康診断を受けよう
生活習慣病やがんは、自覚症状がない段階で早期発見・早期治療することで重症化を予防できます。決められた間隔で、定期的に健康診断を受けましょう。
また、お口の健康は全身の健康につながっています。定期的に歯科でお口のチェックを受けましょう。
藤枝市ホームページ がん検診のご案内
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/sukoyaka/kenkosuishin/gyomu/1/1445914591809.html
藤枝市ホームページ ヘルスアップ健診ご案内
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/sukoyaka/kenkosuishin/gyomu/1/1526870300027.html
更新日:2024年01月16日