子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについて

目次

接種の対象者

定期接種対象者:小学6年生~高校1年生の年齢に相当する女性
定期接種期間:高校1年生相当の年度の最終日(3月31日)まで無料
(標準的な接種時期:中学1年生相当の年齢の女性)

キャッチアップ接種対象者:平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性
キャッチアップ接種期間:令和7年3月31日まで無料

対象者・接種期限 早見表(令和6年度)

生年月日 接種期限 
 平成9年4月2日~平成21年4月1日  令和7年3月31日
 平成21年4月2日~平成22年4月1日  令和8年3月31日
 平成22年4月2日~平成23年4月1日  令和9年3月31日
 平成23年4月2日~平成24年4月1日  令和10年3月31日
 平成24年4月2日~平成25年4月1日 令和11年3月31日

高校1年生相当の方とキャッチアップ接種の対象者(平成9~19年度生まれの方)へ

HPVキャッチアップ

ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸がんの関係

ヒトパピローマウイルス(HPV)はありふれたウイルスで、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされています。 皮膚や粘膜に感染するウイルスで、200以上の種類があります。

HPVに感染しても、すぐ「がん」になるわけではなく、通常は感染しても自然に排除されますが、長い間感染が続いた場合、細胞が少しずつ「がん細胞」に変化していくことがあります。

粘膜に感染するHPVのうち少なくとも15種類が子宮頸がんの原因とされ、「高リスク型HPV」と呼ばれています。これら高リスク型HPVは性的接触によって感染しますが、子宮頸がん以外に、咽頭がん、肛門がん、膣がん、外陰がん、陰茎がんなどの原因になることがわかっています。

日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんを発症しており、発症者は20歳代から増え始めて、がんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も30歳代までに毎年、約1,000人います。また、高齢者も含めてこれを原因に毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。

定期的に検診を受けるなどして早期に発見し、手術等の治療を受ければ、命を落とさずに治すことのできる可能性が高まります(がん検診の受診についてはこちら)。

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの効果とリスク

効果

子宮頸がん予防ワクチンは2・4・9価の3種類あり、2・4価ワクチンは、高リスク型である16型と18型のHPVの感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。また、9価ワクチンはさらに5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐことができます。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種を1万人が受けると、もしも受けていなかったら子宮頸がんになっていた約70人ががんにならなくてすみ、約20人の命が助かると試算されています。

リスク

一方で、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあるほか、下記のような副反応が出る可能性があります。また、接種の痛みや緊張のために、血管迷走神経反射が出現し、失神することがあります。接種後は少なくとも30分間は背もたれのある椅子に座っていただき、座位で様子をみてください。前に倒れる場合がありますので、注意して様子を観察してください。

※血管迷走神経反射とは、ワクチン接種や血液検査などに対する緊張や、強い痛みをきっかけに生じる体の反応のこと(参考:厚生労働省ホームページ

 

接種後の副反応
発生頻度

サーバリックス(2価)

ガーダシル(4価)

シルガード9(9価)
50%以上 注射部位の痛み・赤み・腫れ、疲労感 注射部位の痛み 注射部位の痛み
10~50%未満 かゆみ、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛 など 注射部位の赤み・腫れ 注射部位の腫れ・赤み、頭痛
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱 など 頭痛、注射部位のかゆみ、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、注射部位のかゆみ・内出血、発熱、疲労 など
1%未満 注射部位の知覚異常、しびれ感、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、注射部位の硬結(しこり)・出血・不快感、倦怠感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、注射部位の出血・血腫・硬結(しこり)、倦怠感 など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症 など 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労 など 感覚鈍麻、失神、四肢痛 など

また、まれに、重いアレルギー症状(呼吸困難やじんましん等<アナフィラキシー>、神経系の症状(手足の力が入りにくい<ギラン・バレー症候群>)、頭痛・嘔吐・意識低下<急性散在性脳脊髄炎>)が起こることがあります。

因果関係があるかどうかわからないものや接種後短期間で回復した症状を含めて、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種後に生じた症状として報告があったものは、接種1万人あたり、2価・4価ワクチンでは約9人、9価ワクチンでは約3人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断したものは、接種1万人あたり、2価・4価ワクチンでは約5人、9価ワクチンでは約3人です。

接種スケジュール

HPV接種スケジュール
  • サーバリックスは(※1)1回目から1か月以上あける。(※2)1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上あける。
  • ガーダシルは(※3)1回目から1か月以上あける。(※4)2回目から3か月以上あける。
  • 15歳以上のシルガード9は、(※5)1回目から1か月以上あける。(※6)2回目から3か月以上あける。
  • 15歳未満のシルガード9は、(※7)1回目から5か月以上あける。

一般的な接種スケジュールで実施できない場合も、※1~7の接種間隔は必ず守ってください

委託医療機関

委託医療機関以外で接種を希望される場合は市の発行する依頼書が必要です。リンク先のWEB申請フォームから必要事項を入力し依頼書の発行申請をしてください。

持ち物

  • マイナンバーカード、健康保険証等の住所・年齢が確認できるもの
  • 母子健康手帳
  • 予診票(お手元にない方は医療機関又は市保健センターへご連絡ください)

藤枝市・志太医師会 啓発ポスター

その他のお知らせ

これまでに、2価(サーバリックス)または4価(ガーダシル)のHPVワクチンを1回または2回接種し、途中で9価(シルガード9)へ変更したい方へ

原則として同じ種類のワクチンで接種完了することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。この場合にも公費で接種することができます。この場合の接種スケジュールは、9価HPVワクチンの接種方法に合わせ1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上空けて接種します。

男子のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種費用の一部助成を開始しました(令和6年4月1日~)

対象者:藤枝市に住民登録がある小学6年生~高校1年生相当の男子

使用ワクチン:ガーダシル(4価)

助成回数:1回 8,000円 ※1人につき3回まで

助成について詳しくはこちら

接種に関する質問・お問い合わせについて

厚生労働省ホームページにて、HPVに関するQ&Aが掲載されています。

そのほか、接種についてのご質問等がございましたら下記お問い合わせ先へご連絡ください。

お問い合わせ

(健康相談はこちら)

健康推進課
〒426-0078 静岡県藤枝市南駿河台1-14-1 藤枝市保健センター
電話:054-645-1111
ファックス:054-645-2122
メールでのお問い合わせはこちら


(お手続きはこちら)

感染症対策課
〒426-0078 静岡県藤枝市南駿河台1-14-1 藤枝市保健センター
電話:054-645-1112
ファックス:054-645-2122
メールでのお問い合わせはこちら​​​​​​​

更新日:2024年10月01日