小中学校全27校に1校1人の学校図書館司書を配置~子どもたちの読書活動の充実のために~

藤枝市では、平成21年度から学校図書館司書を配置することにより、子どもたちが学校の図書館を利用しやすくなるなど、大きな成果を上げ、読書活動も充実してきました。
しかし、令和元年度までは、青島小学校のみ1人配置、他校は1人が2校を兼務するという配置体制であったため、「限られた時間の中で図書の整理や登録に追われ、子ども一人ひとりに寄り添った本の提案等が十分にできていない」「週2~3日の勤務であるので、子どもや教員が調べ学習や本の相談を学校図書館司書にしたい時にいないことがある」などの課題もありました。
学校図書館司書とは
学校図書館資料の選択・収集・提供や子どもの読書活動に対する指導を行います。また、学校図書館の利用指導計画を教員とともに立案し、実施の中心となるなど、学校図書館の運営・活用についても中心的な役割を担います。
令和2年度から小中学校全27校に1校1人の学校図書館司書を配置
こうした課題を解決するために、令和2年6月から、市内小中学校全27校に1校1人の学校図書館司書を配置。子どもたちの読書活動をさらに充実させていくための取り組みが始まっています。
1校1人配置の効果
- 子どもの読書量が向上することで心が豊かになり、言語活動の充実につながる。
- 学校図書館司書と教員との連携が密になる。
- 調べ学習や授業が充実し、子どもの学力や教員の指導力の向上につながる。
図書館司書の声
まずは、子どもたちが探しやすく、分かりやすい本の配置を心掛けています。また、時間的に余裕ができたため、ポップ作りや、本の展示紹介などに時間を使えるようになりました。そのことが、子ども一人ひとりに寄り添った本の提案につながっていると思います。
その他、授業で使う教科書に掲載されている本を選んで配架するなど、授業から本の世界に飛び込めるような環境づくりも行っています。
今後の展開
今後以下のような取り組みを展開し、子どもたちの読書活動をさらに充実させていく予定です。
- 市立図書館との連携を深めていきます。
- 地域ボランティアや他団体との連携を深め、子どもたちの読書活動の積極的な推進を図ります。
- 学校図書館司書の研修を充実させ、互いの取り組みを共有し、互いに助け合う体制を整えていきます。
更新日:2020年08月26日