麻しんの予防接種はお済みですか?

麻しんとは

麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。

免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

現在、海外における流行が報告されており、国内でも、麻しんの感染伝播事例が報告されています。

麻しん感染状況

麻しんの症状

麻しん

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。 

肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。

その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。

麻しんはワクチンの接種によって予防が可能です

麻しんの治療法はなく、予防接種が最大の予防方法です。2回の定期予防接種により、約99%の人が免疫を獲得出来ます。

定期接種対象者(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)、医療・教育関係者、海外渡航を計画している方は、予防接種が済んでいるかご確認ください。

定期予防接種がまだの人は、早急に接種していただきますようにお願いします。

定期予防接種(無料)

1期 1歳児に1回
2期 小学校就学前の1年間に1回(3月31日まで)

※医師の判断により、定期予防接種の対象内に接種出来なかった場合は、所定の手続きにより、接種を受けていただくことができます。詳細は、こちら「長期にわたり療養を必要とする疾病にかかった者等の定期予防接種の機会の確保」(別ウインドウで開く)をご覧ください。

ワクチンを藤枝市委託医療機関以外で接種するには

定期予防接種は、原則、住民登録市の委託医療機関で接種する必要があります。
しかし、里帰り出産や入院中または施設入所などにより藤枝市の委託医療機関内で接種できない場合や、基礎疾患により主治医による予防接種が望ましい場合は、事前の手続きにより「予防接種依頼書」を発行することで、委託医療機関以外でも接種することができます。

※事前に予防接種依頼書の手続きがされていない場合は、定期予防接種として扱うことが出来ず、自費での接種となりますので、ご注意ください。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

子どもの定期接種】委託医療機関以外での接種について

海外へ行く方・海外から帰国した方へ

  • 世界各地で、麻しんの感染例が多く報告されています。
  • 一方で、麻しんの発生がない、あるいは非常に少ない国・地域では、滞在中に麻しんを発症すると、感染の拡大防止のため、発症した本人の移動制限だけでなく、同行者の移動も厳しく制限されることがあります。

海外に行く前に

麻しんにかかった(検査で診断された)ことがない方が海外渡航される時には、あらかじめ麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認し、予防接種を2回受けていない場合、又は接種既往が不明の場合には予防接種を受けることを検討してください。

帰国した後に

国内では、輸入例を発端とした集団感染も発生しています。帰国後2週間程度は健康状態(特に、高い熱や全身の発しん、せき、鼻水、目の充血などの症状)に注意しましょう。

海外に行く前に
帰国した後に

Q&A集(厚生労働省ホームページより抜粋)

Q1. 麻しんにかかったかも?と思うのですが、どうすればよいのですか

A1. 発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることをかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してから、その指示に従ってください。

また、麻しんの感染力は非常に強いと言われています。
医療機関へ移動される際は、周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けてください。

麻しんの発生状況は、国立感染症研究所感染症疫学センターのウェブサイトで確認することができます。

Q2. 妊娠しているのですが麻しんの流行が心配です。どうしたらよいでしょうか?

A2. 妊娠中に麻しんにかかると流産や早産を起こす可能性があります。
妊娠前であれば未接種・未罹患の場合、ワクチン接種を受けることを積極的に検討すべきですが、既に妊娠しているのであればワクチン接種を受けることが出来ませんので、麻しん流行時には外出を避け、人込みに近づかないようにするなどの注意が必要です。
また、麻しん流行時に、同居者に麻しんにかかる可能性の高い方(例えば麻しんの感染歴がなく、麻しんワクチンの2回接種が明らかでない者で、麻しんウイルスに曝露される可能性が高い者など)がおられる場合はワクチン接種等の対応について、かかりつけの医師にご相談ください。

Q3. 過去に麻しんにかかったことがあるのですが予防接種を受けるべきでしょうか?

A3. 今まで麻しんにかかったことが確実である(検査で麻しんの感染が確認された場合)場合は、免疫を持っていると考えられることから、予防接種を受ける必要はありません。
しかし、麻しんかどうか明らかでない場合はかかりつけの医師にご相談ください。
たとえかかったことがある人がワクチン接種をしても副反応は増強しません。
もし、麻しん又は風しんの片方にかかったことがあっても、他方にはかかっていない場合、定期接種対象者は麻しん風しん混合ワクチンを定期の予防接種として受けることができます。

Q4.ワクチン接種を受けた方が良いのはどのような人ですか?

A4.定期接種の対象年齢の方々(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)は、積極的勧奨の対象ですが、定期接種の時期にない方で、「麻しんにかかったことがなく、ワクチンを1回も受けたことのない方」は、かかりつけの医師にご相談ください。
平成12年4月2日以降に生まれた方は、定期接種として2回の麻しん含有ワクチンを受ける機会がありますが、それ以前に生まれた方は、定期接種として1回のワクチン接種の機会があった、もしくは定期接種の機会がなかった方となります。
そのため、麻しんにかかったことがなく、2回の予防接種を受ける機会がなかった方で、特に医療関係者や児童福祉施設等の職員、学校などの職員など、麻しんにかかるリスクが高い方や麻しんにかかることで周りへの影響が大きい場合、流行国に渡航するような場合は、2回目の予防接種についてかかりつけの医師にご相談ください。

Q5. 麻しんの予防接種を受けるのに、単独の麻しんワクチンの替わりに、MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)を接種しても健康への影響に問題ありませんか?

A5. 麻しんの予防対策としては、MRワクチンは単独ワクチンと同様の効果が期待されます。
また、麻しんワクチンの替わりにMRワクチンを接種しても、健康への影響に問題はありません。むしろ風しんの予防にもつながる利点があります。
ただし、MRワクチンは、生ワクチンという種類のワクチンですので、妊娠している女性は接種を受けることができません。また、妊娠されていない場合であっても、接種後2カ月程度の避妊が必要です。これは、おなかの中の赤ちゃんへの影響を出来るだけ避けるためです。
また、麻しんの単独ワクチン、風しんの単独ワクチンの接種に当たっても、妊娠している方は接種を受けることはできません。接種後2カ月程度、妊娠を避けるなど同様の注意が必要です。

リンク

お問い合わせ

感染症対策課
〒426-0078 静岡県藤枝市南駿河台1-14-1 藤枝市保健センター
電話:054-645-1112
ファックス:054-645-2122​​​​​​​

メールでのお問い合わせはこちら

更新日:2024年03月05日