電気柵の適切な設置と維持管理について

電気柵とは

電気柵は獣害対策に用いられる代表的な防護柵の一つです。イノシシやシカに電気ショックを与えて農地への侵入を防ぐことができます。

イノシシやシカは探査行動として鼻先で触る習性があります。この習性を利用して触って感電させることによって,「ここは危険な場所である」と学習させ,侵入を抑制させることができます。このことから電気柵は物理的に侵入を防ぐ物理柵ではなく心理柵と呼ばれています。

注意:イノシシなどの鳥獣は鼻以外の体に電気柵が触れても電気を感じません。電気柵を鼻に触れさせることがポイントです。

物理的に侵入を防ぐ効果はないので、正しく設置しないとイノシシやシカに侵入されてしまいます。下記に設置に関する注意事項やポイントを記しておりますので、設置の際の参考にしてください。

また、電気柵は物理柵であるワイヤーメッシュ柵や金網柵よりも比較的安価に導入できるのも特徴です。藤枝市では電気柵をはじめとした防護柵の購入経費に対する補助金があります。詳しくは下記ページを参照ください。

注意事項

設置者の皆さんへ

設置に関しては、人に対する危険防止のために、電気事業法によって設置方法が定められています。
設置に関する注意事項を遵守し、適正な設置並びに管理をお願い致します。

特に、市販されている電気柵を使用せず、電牧機や漏電遮断器などを設置しないで直接、家庭用電源(コンセントなど)につなげてしまうと重大な事故が発生しますのでお控えください。

注意:市販されている電気柵は、生命に影響のない安全な設計となっております。

詳しくは、電気柵メーカーの業界団体である「日本電気さく協議会」のホームページをご覧ください。

市民の皆さんへ

「電気柵」は、有害鳥獣防止のため、触ると電流が流れ、しびれるようになっています。
設置については、管理・指導を徹底しており、触れても命に関わるようなことはありませんが、安全のため、触れることのないようにお願いします。

注意:市販されている電気柵は、生命に影響のない安全な設計となっております。

 

電気柵 危険表示

電気柵設置のポイント

イノシシ

  • 電気柵の高さは20センチメートルと40センチメートルを目安としてください。成獣と幼獣の鼻がちょうど当たる高さになります。

シカ

  • 電気柵の高さは30センチメートル間隔で5段が目安となります。
  • イノシシ用と併用する場合は、下2段は20・40センチメートル間隔、上3段は70・100・130センチメートルという組み合わせも可能です。

サル

  • ワイヤーメッシュ柵や金網柵、ネット柵などと電気柵を組み合わせた複合柵が効果的です。

ハクビシン

  • 電気柵の高さは5センチメートルと10センチメートルを目安としてください。

獣種共通のポイント

24時間通電すること

イノシシやシカは昼間も行動します。昼間に電気が通っていない電気柵に触れると、「この線は危険ではない」と学習し、夜間に来ても電気柵が安全かどうか確かめずに突っ込んで侵入してしまいます。

ダミー柵は使用しないこと

ダミー柵(電気が通っていない電気柵を模した柵)はイノシシなどに効果はありません。さらに、「電気が通っていない」と学習すると、適切に電気柵を設置している他の農地の電気柵も「危険ではない」と判断し、安全確認をせずに突っ込んでしまいます。

漏電に注意

電気柵が草などに触れてしまうと漏電の原因になります。草が触れて漏電していると十分な効果は期待できません。定期的に見回りをしたり草刈りをするなどの維持管理が重要です。

コンクリートやアスファルト上には設置しない

コンクリートやアスファルトの上だと、体に入った電気が地面から抜けにくくなり、しっかりと感電しません。前足が土の上に乗るように、舗装面から50センチメートル以上離すとよいです。

お問い合わせ

農林基盤整備課
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電話:054-643-3350
ファックス:054-631-9081

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更新日:2022年08月16日