薪ストーブ等の適正な使用について
近年、環境に優しい暖房として薪ストーブや暖炉(以下、薪ストーブ等)を導入されるご家庭が増えてきています。しかし、それと同時に薪ストーブ等の使い方が原因で、煙や臭いなどの苦情が寄せられています。
このようなトラブルは当事者同士で解決していくことが必要です。普段からご近所の方とコミュニケーションをとることや薪ストーブ等の適正な使用を心がけるようお願いします。
すでに薪ストーブ等を設置・使用されている方へ
点火する時間を検討してください
どんな薪ストーブ等でも、本体と煙突が冷えている時には、煙やすすが出やすくなります。薪ストーブ等の点火時と、ご近所の方が窓を開ける時間や洗濯物を干す時間が重ならないようにして、ご近所の方への配慮をお願いします。
しっかり乾燥させた薪を使いましょう
湿った薪は不完全燃焼を起こしやすく、煙や臭いが出やすくなりますので、十分に乾燥した薪を使いましょう。点火時にも専用のチップ等、煙が出にくいものを使用し、家庭ごみや建築廃材は絶対に使わないようにしましょう。
煙突の点検や清掃は定期的に行いましょう
専門家による定期的な点検や清掃を依頼しましょう。すすの飛散を防ぎ、煙道火災予防にも繋がります。
薪の保管場所に気を付けてください
道路沿いなどに無造作に積み上げると、放火や薪が濡れる原因となります。また、壁際に積み上げると、白蟻や蜂などの害虫を呼び寄せてしまう恐れもあります。自宅から離して積み上げても、隣家の壁に近いところであれば、隣家に被害を誘発してしまう恐れもあります。薪の乾燥状態を保ちながら、安全に保管できる場所を確保しましょう。
薪ストーブ等の設置を検討されている方へ
設置場所を業者等の専門家と慎重に検討してください
薪ストーブ等の使用時期は主に晩秋から春先にかけてなので、その時期に吹く風向きを調べ、煙が発生した際の行く先を把握しましょう。その際にご近所の住宅の窓に煙やすすが向かうような場所に煙突の設置は避けてください。
煙突は可能な限りまっすぐ、高く施行してください
煙突内で排気が停滞し冷えてしまうと、すすや付着物が増えてしまいます。熱いうちに排気できる構造にするよう心がけましょう。二重断熱構造の煙突素材等を使用し、排気の保温と万が一の煙道火災にも備えてください。
ご近所にあらかじめ説明し、ご理解をいただく工夫をしましょう
施行前に、ご近所の方に説明を行いましょう。ご近所の方からのご理解を頂かないと、使用後にトラブルや苦情の原因となってしまい、使用できなくなる場合があります。また、ご近所の方に呼吸器系の持病がある場合には、設置を断念する決断も必要です。事前に話すことで、初めて得られる情報もあります。事前のご近所への説明は非常に大切となるため、必ず行うようにしてください。
関連リンク
下記ホームページで薪ストーブ等の使用方法などが紹介されています。
更新日:2022年10月28日