蚊・ダニによる感染症にご注意ください!

蚊やダニが媒介する感染症について
気温が高くなる季節には肌の露出が増え、病原体を媒介する蚊やダニに刺されたり咬まれたりすることが予想されます。特に、キャンプ・ハイキング・農作業・草取りや山中での作業などはリスクが高まります。
蚊を媒介して感染する感染症は、日本脳炎やジカ熱、デング熱などがあります。原因となるウイルスは、感染した人の血を吸った蚊の体内で増え、その蚊がまた他の人の血を吸うときにウイルスを移し、感染を広げます。
ダニを媒介して感染する感染症は、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎などがあります。
これらの感染症は、時に生命に関わる重篤な症状を引き起こす可能性があります。予防するためには、蚊に刺されたり、ダニに咬まれないようにすることが大切です。
予防策等
蚊・ダニ共通対策
肌の露出を少なくする
屋外で活動する際には、長袖シャツ、長ズボンの着用、素足やサンダルを避けるなど、虫が肌に触れる場所を減らしましょう。
明るい色の服を着る
蚊は黒い服やコントラストの強い服に集まりやすいとされていますので、蚊が多く生息する場所ではなるべく明るい色の服が望ましいです。ダニ対策の観点でも、服に付着したマダニを目視で確認しやすくなります。
虫除け剤を使用する
小さなお子様への使用が制限される商品もありますので、用法・容量・使用上の注意を守って正しく使用しましょう。
蚊の対策
- 蚊が多く発生する夕方から夜間にかけて外出する場合や、草むらなどに入る場合などは特にご注意ください。
- 網戸を使用したり、扉、窓の開閉時間をなるべく短くして、蚊の侵入を防ぎましょう。
- 蚊は、タイヤに溜まった水、鉢植えの皿など、少しの水が溜まる場所で発生します。雨水等が長時間溜まる物を屋外に置かないようにすると、蚊の発生源を減らせます。
- 室内の花瓶の水などは、週に1回は換えることをおすすめします。
- 小さな池や水生植物の容器などには、蚊の幼虫の天敵であるメダカや金魚を飼育する方法もあります。
ダニ対策
- ダニは、山や野原のほか、公園、住宅地の庭などにもいることがあります。
- やぶや草むらなど、ダニの生息する場所に入る場合には、シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れ、帽子・手袋を着用し、首にタオルを巻くなど肌の露出をできる限り少なくすることが大切です。
- マダニは通常、ヒトや動物から長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。屋外活動後は、ダニに咬まれていないか目視で確認してください。帰宅後はすぐに服を着替えたり、体をシャワーで洗い流すと有効です。
- 屋外活動の際に着用していた衣服は放置せずにすぐ洗濯するか、ナイロン袋等に入れて口をしばっておきましょう。
- 犬や猫などの動物にダニが付くことがあります。除去には、目の細かいクシをかけると効果的です。なお、マダニに咬まれてSFTSウイルスに感染しているネコやイヌの体液から人に感染することもあります。体調不良のペットには噛まれたり舐められたりしないように注意し、早めに動物病院で診てもらいましょう。
マダニに咬まれた場合
吸血中のダニに気が付いた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(ダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。 また、ダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。
蚊が媒介する感染症の流行国への渡航について
- 海外の流行地へ渡航する際には蚊に刺されないよう十分に気を付け、帰国後、発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。
- 妊婦及び妊娠を希望される方はジカウイルス感染症の流行国・地域への渡航及び滞在は可能な限りお控えください。
海外での感染症予防については、厚生労働省検疫所のページをご覧ください。
お問い合わせ
感染症対策課
〒426-0078 静岡県藤枝市南駿河台1-14-1 藤枝市保健センター
電話:054-645-1112
ファックス:054-645-2122
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更新日:2025年06月10日