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感染症対策

新着情報

「日本紅斑熱」の患者が確認されました(令和7年8月7日県提供)

「日本紅斑熱」(今年17人目)が確認されました。日本紅斑熱の患者発生数は、すでに年間の過去最多人数(2024年:14人)を超え過去最多を更新しています。
例年4月から11月 にかけて患者が発生しますので、野外で活動される場合はマダニ対策を十分に行うようお願いします。

参考:マダニに咬まれないように注意しましょう!(「日本紅斑熱」の 患者が確認されました)(令和7年8月7日報道提供) 

蚊・ダニによる感染症にご注意ください!

春から秋にかけての気温が高くなる季節には肌の露出が増え、病原体を媒介する蚊やダニに刺されたり咬まれたりすることが予想されます。

近年、静岡県内でも、病原体を保有する蚊やマダニに刺されたことによるものと推定される日本脳炎や日本紅斑熱等の患者が確認されています。

これらの感染症は、時に生命に関わる重篤な症状を引き起こす可能性があります。予防するためには、蚊に刺されたり、ダニに咬まれないようにすることが大切です。

蚊やダニ対策について、詳しくはこちらをご覧ください。

百日咳が流行しています(第32週の県内報告数は56人)

第6週(2/3~)以降、1週間に1~2人の百日咳患者が県内で報告されることが多くなっていましたが、第28週の新規報告数は84人となり、全数把握感染症となった2018年以降の最高値を更新しました。第32週(8月4日~10日)は56人です(中部保健所管内では4人)。コンコンという咳が連発してよる眠りにくい場合には、マスク可能な方は着用して、早めに受診しましょう。

年齢分布では10~14歳が最多で、続いて5~9歳が多くなっています。百日咳を含むワクチンをまだ打っていない赤ちゃんがいる家庭で、兄弟が咳症状がある場合には赤ちゃんに近づかないようにしてください。

なお、生後6か月以下の赤ちゃんが百日咳にかかると呼吸がしにくくなるなど重症になる場合がありますので、生後2か月になった子や当該予防接種が完了していない方は、5種混合ワクチン等の「百日咳ワクチンを含む予防接種」を早めに接種しましょう。

※百日咳は全数把握疾患のため、上記の報告数は県内で感染が判明しているすべての数となります

百日咳の県内感染者年齢分布

伝染性紅斑の警報レベルが継続しています(定点当たり患者数は2.61)

伝染性紅斑が、第3週(1月13日~19日)の0.51以来、0.5を超えることが続いていましたが、第17週(4月21日~4月27日)に警報基準値の2を超えました。
第20週(5/1~5/18)は3.27で、記録が残る2006年以降の期間で最高値となりました(これまでの過去最高値は、2011年第25週(6/20~6/26)の2.57です)。第31週32週(8月4日~10日)は2.61で、依然として警戒が必要な数字です(中部保健所管内は2.27(25人))。

直近の県内では、伝染性紅斑にかかる人は3~9歳の子どもが主になっています。子どもがかかっても、軽い風邪症状のあと、両頬や腕に淡いピンクの発疹が出ては消えるだけのことがほとんどで心配は要りません。
妊婦さんがかかると赤ちゃんがしんどくなることがありますので、妊婦さんで多数の子どもに接する方は、かからないようにマスク着用が望ましいです。
家族が伝染性紅斑になった場合、妊婦さんは産科医院に相談してください。

伝染性紅斑の定点当たり感染者数の推移

RSウイルス感染症が再度増加しています(定点当たり患者数は0.88)

RSウイルス感染症の静岡県における定点医療機関当たり1週間の報告数が第10週に1.07人となり、県は流行期に入ったと判断しましたが、その後は1を下回り、ゆっくり下がっていました。第32週(8月4日~10日)の定点当たり患者数は0.88で、再度増加してきています(中部保健所管内では0.27(3人))。なお、県内の患者の年齢は、80%以上が2歳以下です。

(RSウイルス感染症には、国が定める注意報や警報の基準値はありませんが、静岡県では0.5で「流行が始まる可能性あり」、1以上で「流行期に入っている」と考えています。)

RSウイルス感染症は、飛沫感染(咳、くしゃみの飛び散り)や接触感染(鼻水や痰、だ液等を触る)でうつります。うつってから発症するまでの潜伏期間は約5日、人にうつす感染期間は発症後約1週間です。

症状は、発熱、咳、鼻水、喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅーの呼吸)です。年長児や成人では、軽いかぜ症状ですむ場合も多いですが、乳児早期(特に2か月以下の赤ちゃん)に感染した場合は、急性細気管支炎や肺炎となり、哺乳低下や呼吸困難で入院したり、さらには人工呼吸管理を要したりすることもあります(感染した乳幼児の約30人に1人は入院するという報告もあります)。

RSウイルス感染症専用の有効な治療法はなく、水分補給の点滴や酸素投与などの対症療法のみです。赤ちゃんがいる家庭では、かぜ症状のある方から赤ちゃんにうつさないようにマスク着用や手洗いを励行してください。赤ちゃんが、咳鼻水やぜーぜーで、ミルクの飲む量が減ってきたら、早めに小児科医院を受診しましょう。

RSウイルス感染症の定点当たり患者数は、県内89の小児科定点医療機関から報告された1週間の患者数を施設数89で割った数値です。

RSウイルス患者数の推移

マイコプラズマ肺炎の感染者が発生しています(定点当たり患者数は0.7)

マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマによる細菌感染症です。感染経路は、主に飛沫感染と接触感染で、家族内や学校など濃厚接触が多い場所で、しばしば集団発生が起こります。潜伏期間は2~3週間程度で、主な症状は発熱、全身倦怠感、頭痛、咳などで、解熱後も咳が長く続くことがあります。必ずしも肺炎にならず、上気道炎や気管支炎も多いです。全年齢層に感染が見られますが、若年齢層に多く、14歳以下が6~8割を占めます。過去の疫学調査研究では、3~7年程度に1回国内で大きな流行が起こっています。

2024年第29週(7/15~7/21)以降、定点当たり患者数0.5以上が続き、一時は1を超えましたが、その後は減少して第32週(8月4日~10日)は0.7になりました。中部保健所管内は1(基幹定点医療機関で1人)です国は基準値を定めていませんが、県感染症情報センターでは、0.5以上が継続した場合、流行が始まる可能性あり、1以上では確実に流行していると考えています。

マイコプラズマ肺炎の過去の流行では、1,2年間にわたって患者数が多い期間が続いていますので、市民の皆様には、引き続き、人混みでのマスク着用、咳エチケット、適切な換気と手洗いなど、飛沫・接触感染の対策に御協力をお願いします。

マイコプラズマ肺炎の定点当たり患者数は、県内10の基幹定点医療機関から報告された1週間の患者数を施設数10で割った数値です。

マイコプラズマ肺炎の感染者推移

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感染症対策課
〒426-0078 静岡県藤枝市南駿河台1-14-1 藤枝市保健センター
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更新日:2025年08月18日