県内の感染症情報


新着情報
「SFTS」及び「日本紅斑熱」の患者が確認されました(令和7年10月24日県提供)
県内で重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(今年10人目)及び「日本紅斑熱」(今年 24人目、25人目)が確認されました。いずれも、これまでの年間発生数の最大値をすでに超えています。
例年4月から11月 にかけて患者が発生しますので、野外で活動される場合はマダニ対策を十分に行うようお願いします。
また、屋外活動後は、マダニに咬まれていないか全身をよく確認し、咬まれた場合は、数日間、体調の変化に注意しましょう。発熱・発疹・食欲不振・だるさ・ふらつき等の症状が見られたら早めに医療機関を受診し、マダニに咬まれた可能性があることを医師に伝えてください。なお、日本紅斑熱には有効な抗生物質があり、早期受診がとても大切です。
参考:マダニに咬まれないように注意しましょう!(「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」及び「日本紅斑熱」の患者が確認されました)(令和7年10月24日報道提供)
蚊・ダニによる感染症にご注意ください!
春から秋にかけての気温が高くなる季節には肌の露出が増え、病原体を媒介する蚊やダニに刺されたり咬まれたりすることが予想されます。
近年、静岡県内でも、病原体を保有する蚊やマダニに刺されたことによるものと推定される日本脳炎や日本紅斑熱等の患者が確認されています。
これらの感染症は、時に生命に関わる重篤な症状を引き起こす可能性があります。予防するためには、蚊に刺されたり、ダニに咬まれないようにすることが大切です。
RSウイルス感染症が再度増加しています(定点当たり患者数は1.28)
RSウイルス感染症の静岡県における定点医療機関当たり1週間の報告数は、第42週(10月13日~19日)の定点当たり患者数は1.28で、先週より減少しました(中部保健所管内では1.36(15人))。春の流行が小規模でしたので、今後しばらく発生数が増加し、秋頃まで流行が続く可能性があります。なお、県内の患者の年齢は、80%以上が2歳以下です。
RSウイルス感染症は、飛沫感染(咳、くしゃみの飛び散り)や接触感染(鼻水や痰、だ液等を触る)でうつります。うつってから発症するまでの潜伏期間は約5日、人にうつす感染期間は発症後約1週間です。
症状は、発熱、咳、鼻水、喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅーの呼吸)です。年長児や成人では、軽いかぜ症状ですむ場合も多いですが、乳児早期(特に2か月以下の赤ちゃん)に感染した場合は、急性細気管支炎や肺炎となり、哺乳低下や呼吸困難で入院したり、さらには人工呼吸管理を要したりすることもあります。
※RSウイルス感染症の定点当たり患者数は、県内89の小児科定点医療機関から報告された1週間の患者数を施設数89で割った数値です。

百日咳が流行しています(第42週の県内報告数は26人)
第6週(2/3~)以降から県内の百日咳患者が増加し、第28週の新規感染報告数は84人で、全数把握感染症となった2018年以降の最高値を更新しました。その後徐々に減少し、第39週には19人となりましたが、翌第40週で再び41人まで増加、第42週(10月13日~19日)は26人(中部保健所管内では2人)となりました。コンコンという咳が連発して夜眠りにくい場合には、マスク可能な方は着用して、早めに受診しましょう。
年齢分布では10~14歳が最多で、続いて5~9歳が多くなっています。百日咳を含むワクチンをまだ打っていない赤ちゃんがいる家庭で、兄弟が咳症状がある場合には赤ちゃんに近づかないようにしてください。
なお、生後6か月以下の赤ちゃんが百日咳にかかると呼吸がしにくくなるなど重症になる場合がありますので、5種混合ワクチン等の「百日咳ワクチンを含む予防接種」が完了していない方は早めに接種しましょう。
※百日咳は全数把握疾患のため、上記の報告数は県内で感染が判明しているすべての数となります

伝染性紅斑の警報レベルは終息しました(定点当たり患者数は0.82)
伝染性紅斑が、第17週(4月21日~4月27日)に警報基準値の2を超え、その後1以上の数字が続いていましたが、第42週(10月13日~19日)の定点当たり患者数は0.82となり、警報終息基準値の1を下回りました(中部保健所管内は0.55(6人))。
直近の県内では、伝染性紅斑にかかる人は3~9歳の子どもが主になっています。子どもがかかっても、軽い風邪症状のあと、両頬や腕に淡いピンクの発疹が出ては消えるだけのことがほとんどで心配は要りません。
妊婦さんがかかると赤ちゃんがしんどくなることがありますので、妊婦さんで多数の子どもに接する方は、かからないようにマスク着用が望ましいです。
家族が伝染性紅斑になった場合、妊婦さんは産科医院に相談してください。

マイコプラズマ肺炎の感染者が発生しています(定点当たり患者数は0.4)
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマによる細菌感染症です。感染経路は、主に飛沫感染と接触感染で、家族内や学校など濃厚接触が多い場所で、しばしば集団発生が起こります。潜伏期間は2~3週間程度で、主な症状は発熱、全身倦怠感、頭痛、咳などで、解熱後も咳が長く続くことがあります。必ずしも肺炎にならず、上気道炎や気管支炎も多いです。全年齢層に感染が見られますが、若年齢層に多く、14歳以下が6~8割を占めます。過去の疫学調査研究では、3~7年程度に1回国内で大きな流行が起こっています。
2024年第29週(7/15~7/21)以降、定点当たり患者数※0.5以上が続いていましたが、その後減少し、第42週(10月13日~19日)は0.4になりました。中部保健所管内は0です。国は基準値を定めていませんが、県感染症情報センターでは、0.5以上が継続した場合、流行が始まる可能性あり、1以上では確実に流行していると考えています。
マイコプラズマ肺炎の過去の流行では、1,2年間にわたって患者数が多い期間が続いていますので、市民の皆様には、引き続き、人混みでのマスク着用、咳エチケット、適切な換気と手洗いなど、飛沫・接触感染の対策に御協力をお願いします。
※マイコプラズマ肺炎の定点当たり患者数は、県内10の基幹定点医療機関から報告された1週間の患者数を施設数10で割った数値です。

お問い合わせ
感染症対策課
〒426-0078 静岡県藤枝市南駿河台1-14-1 藤枝市保健センター
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ファックス:054-645-2122
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更新日:2025年10月27日