水守中央公園に新たな文化的スポットが誕生
令和元年7月に供用開始した水守中央公園に、石彫刻家の杉村孝様より、杉村様の生誕の地である水守地区での思い出を形にされた作品を寄贈いただきました。
杉村様には、水守中央公園のほか、蓮華寺池公園やおかべ巨石の森公園にも多くの作品を設置いただいており、来園者が芸術に触れ合える大変貴重な場となっています。
写真 : 左『籠(こもる)』 右『伸(のびる)』

「籠(こもる)」
水守中央公園が作られた、この場所には「鐙(あぶみ)が淵」と呼ばれた葉梨川の淵がありました。
この淵は、その形が馬具の鐙に似ていたため、古来より「鐙が淵」呼ばれてきたようです。弥次喜多道中で有名な十返舎一九は、東海道中膝栗毛の中で「鐙が淵」の」歌を詠み、また、徳川家康は戦勝祈願のため、愛用の鐙を淵に沈めたとも言われているようです。
このように、様々な歴史や言い伝えがある、この
「鐙が淵」をイメージし製作されたのがこの「籠(こもる)」という彫刻になります。

「伸(のびる)」
水守中央公園からほど近い須賀神社には、静岡県指定天然記念物の楠があります。
樹高25メートル、幹回り10.9メートル、樹齢は約500年にもなる大木で、旧東海道の脇に位置し、古くから往来する人々を見守ってきました。今もなお、まちのシンボルとして生き続け、天高く伸び行く楠をイメージし製作されたのが、この「伸(のびる)」という彫刻になります。
更新日:2022年02月09日