ごみの戸別収集業務を効率的に行いたい!

課題の要点

解決したい課題

体が不自由な人を対象に、各家庭に出向き戸別収集を実施しているが、ごみ出しの休止連絡を受けた場合、回収ルートの再設定が発生している。今後の件数増加に備え、効率化を図りたい。

想定する実証実験

回収ルートの効率化・最適化が図られる方法の検証。

実現したい未来

効率的なルート設定が可能となることで、今後、増加が予想される戸別収集に対応し、市民の利便性向上につなげる。

提案企業が得られるもの

状況に応じたルート作成最適化は、様々な業務に応用できるものと考えられるため、本分野に限らず広く展開できる可能性がある。

ストーリー

減少する人口、増加する世帯数

我が国の人口は、現在の1億2,500万人から30年後の2050年には1億人を割りおよそ2,500万人が減少するといわれています。少子高齢化の影響等により年少人口(0歳から14歳)と生産年齢人口(15歳から64歳)の減少が進行し、老年人口(65歳以上)が増加しています。

本市においても、2015年には143,605人が15年後の2030年には、およそ135,500人と8,100人の減と予測されています。

その一方で世帯数については、核家族化の進行と単身世帯の増加の要因により、近年増加傾向にあり、2015年には52,305世帯が2030年には55,816世帯と3,500世帯の増となっています。

藤枝市将来人口推計

藤枝市将来人口推計:藤枝市第6次総合計画より抜粋

ごみ出しの課題

近年、海洋プラスチックごみの問題が深刻化し、海洋汚染や生態系に及ぼす影響が問題視されています。持続可能な社会を実現するため、“もったいない”の精神に基づき、市民、事業者、行政が連携、協働して自らの役割を果たすことで、市民生活や事業活動のスタイルに3R(リデュース・リユース・リサイクル)を定着させ、限られた資源の有効活用や廃棄物の適正な収集・処理を推進するなど、循環型社会の形成に努めています。

そのため本市では「ごみ排出量の少ないまち日本一」を目指し、23種類の分別回収を行っています。

しかしながら、核家族化の進行や高齢化の影響により、高齢者のみの世帯が増え、ごみの分別や収集場所までのごみ出しが困難な世帯が増えるとともに、きちんと分別されていないごみが出されているケースも増加しています。

ごみ分別ガイドブック

ごみ分別ガイドブック

本市の取り組み

本市では、令和2年より、家庭ごみをごみステーションなどに出すことが困難な高齢者等のごみ出しを支援するため、「戸別収集」事業を開始しました。

本事業は、世帯全員が65歳以上の高齢者世帯で、要介護認定区分が要介護2以上の認定を受けるか身体障害者手帳1級、精神保健福祉手帳1級、重度の療育手帳の交付を受けており、かつ非課税であることを条件とし、自らがごみを出すことが困難で親族や近隣住民の協力が得られない場合に、週1回自宅の玄関先まで職員がごみを回収に出向きます。

回収では、事前に連絡が無く収集日に収集場所にごみが出されていない場合、安否確認も行い高齢者が安心して暮らせるまちを目指しています。

今後の取り組み

現在、23世帯が登録し、戸別収集を実施していますが、今後、高齢化が進み利用者の増加と山間地など遠方からの申請の増加が予想されます。

本市は、“もったいない”都市宣言を行い、藤枝市環境衛生自治推進協会を中心に市民の意識を高め、6R(リデュース・リユース・リサイクル・リターン・リフューズ・リカバー) の推進や生ごみの資源化など資源循環型のまちづくりを先駆的に取り組むとともに、地域共生型まちづくりの拠点として新たなクリーンセンターの整備を進めています。

そのためにも、事業を効果的・効率的に実施するためには、利用者数の増加による回収エリアの拡大への対応と、事前連絡があった回収不要場所を除いた回収ルートの設定が重要となります。

他の自治体でも戸別収集事業を行っています。本市のように条件を設けず、申し出により収集しているところもあり、戸別収集の需要は今後さらに増加してきます。

これから増加が見込まれる戸別収集事業の取り組みにご協力いただける、事業者の皆様のご提案をお待ちしております。

募集要項

背景

少子高齢化と核家族化が進む中、ごみ出しが困難な高齢者のみの世帯が全国で増えています。

そのような中、地元の民生委員や地区社協の方の支援を受け、ごみを出している方もいますが、一方で共助の精神による隣近所の方の協力も、地域コミュニティの希薄化により得られないケースも多数見受けられます。

課題

体が不自由な人や高齢者のみの世帯を対象に、各家庭に出向き戸別収集を実施しているが、収集不要の連絡を収集日前日までにもらうため、当日に回収ルートの設定を行っている。

求める解決策

市内の回収場所の位置把握と、当日回収場所のルート設定を容易に行いたい。

想定する実証実験内容

回収場所の位置情報と当日の回収場所や渋滞予測などを考慮した最適なルートを設定し、業務の効率化を図る。

実証実験成功後の発展性

市としては現在の利用条件を緩和し、利用者の増加が図られる。

また、各自治体においても戸別収集事業を実施しており、他自治体での導入も予想される。

提案企業に求める 専門性

GIS等のシステム構築

プロジェクトの進め方・打合せ方法

・定期的な打合せ(オンライン会議可)

・ごみ収集車に実際に乗車してのごみ収集体験も可。

提供可能な データ・環境等

利用者台帳(住所のみ)

プログラム終了後の本格導入

実証実験後に費用対効果を検証し、予算化を検討する。

お問い合わせ

情報デジタル推進課
〒426-8722 静岡県藤枝市岡出山1-11-1 藤枝市役所東館4階
電話:054-643-3259
ファックス:054-644-8859

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更新日:2021年07月01日