高齢者の生活の足をもっと便利に!公共交通の利便性を向上させるための人流解析!
課題の要点
解決したい課題
高齢者にとっての「生活の足」の不安がある中、移動ニーズを把握することで、公共交通の利便性を向上させたい。
想定する実証実験
「どこからどこまで」「どのような」移動手段で人が移動しているのか、人流解析を行うとともに、既存交通網を補完する手段や最適化を図る解決策。
実現したい未来
公共交通網(目的地・経路・時刻)の最適化やバス停までの区間の移動手段の確立に役立てたい。
提案企業が得られるもの
人流解析は多くの分野に関連するところであり、取り組み事例ができれば、全国にPRできる。
ストーリー
変化する交通需要への対応
モータリゼーションの進展とともに路線バスの需要は減少の一途をたどり、本市を走るバス路線は、2路線を除き不採算バス路線として維持存続を図っているところです。こうした状況を踏まえ、市民の「足」を担う公共交通のあり方も、大量輸送とデマンド型の小型輸送とで住み分けを図り、効率化を推進してきました。
自主運行バス
デマンドタクシー
また、近年わが国は、世界でも類を見ない超高齢社会を迎え、2025年には団塊の世代が75歳を迎え、一層の高齢化が進展します。こうした中、移動手段の7割以上がマイカー移動である本市にとって、高齢化の進展にともない、自力での移動手段を失う市民の増加が危惧され、こうした課題に対応するため、地域の互助で高齢者の移動を支援する取組をバックアップする市の新たな取組「地域支え合い出かけっCARサービス支援事業」を活用した住民互助の移動支援サービスが広がっています。
市民の「足」の問題への対応は、既存の公共交通のみでは解決できない時代を迎えており、一層効果的な手法を検討、実施していく必要がある状況となっています。
今後増大する交通需要に対して交通政策として対応し、「誰もが快適に移動できるまち」を実現するためには、本市における交通需要を的確に把握し、需要に対して公共交通やそのほかの交通サービスの提供を効果的に検討していく必要があります。
本市の路線網の現状
藤枝市内では、民間路線バス事業者が8路線、市が自主運行バス5路線と乗合タクシー3区域を運行しています。現在、市内を運行している自主運行バス路線の多くは、過去に運行していた路線を引き継ぎ、一部路線再編を行いながら運行を継続しています。したがって、近年、新たに創出された公共施設や商業施設など人の集まる拠点や新たに整備された住宅街などによって生まれた人の流れと一致していない可能性があります。
そのため、新たな人の流れに対応できる公共交通網としての機能の有効性を確認する必要があります。
静岡空港~藤枝駅を結ぶアクセスバス
自主運行バス:名物「せとやコロッケ」を
デザインした通称コロッケバス
人の流れと公共交通網の連動「誰もが快適に移動できるまち」を目指して
人の流れを知るためには、携帯電話の位置情報を活用するなどし、どのような移動手段で、どこからどこへ人が移動しているのかを把握し、解析を行うことが考えられます。現在の公共交通網が人の流れと連動しているのか、また、目的地、経由地、時刻を多くの人の流れに合わせて最適化することで、利用者の要望や実情に応じた藤枝型の利便性の高い公共交通網を構築していくことができると考えます。
また、公共交通以外の交通手段確保の必要性なども併せて検討していく必要があります。交通弱者となる高齢者の移動手段が解析できることにより、高齢者にとって効果的な移動手段が何かを検討していきたいと考えています。
交通政策において、公共交通網の充実と新たな交通手段の確保は、事業者・自治体の共通の課題であると思います。これからさらに大きくなることが予想される課題の解決に向けて、私たちとともにチャレンジしてみませんか?
募集要項
背景
2025年以降団塊の世代が75歳となり、「交通弱者」が増加する中、高齢者の移動手段の確保が求められている。
「円滑な交通手段が整い、誰もが快適に移動できるまち」を目指し、人の流れを把握し、最適な公共交通網を設定することで、高齢者等利用者が快適に移動できるまちへの転換が必要となっている。
課題
運転免許証返納後の高齢者にとっての「生活の足」の不安がある中、市として移動ニーズを把握し、公共交通の利便性を向上させたい。
求める解決策
携帯電話の位置情報を活用するなど、「どこからどこまで」「どのような」移動手段で人が移動しているのかを把握するため、人流解析を行う。
想定する実証実験内容
・人流解析データを基に、既存公共交通網の見直し(目的地・経路・時刻の再設定)や、バス停までの区間の移動手段検討に活用できるような分析・検証を行う。
実証実験成功後の発展性
公共交通政策において、公共交通網の構築は事業者・自治体の共通の課題である。また、人流解析を行うことで、人の多い場所でのイベント開催や広告活用など様々な分野で活用できる。
提案企業に求める 専門性
データ解析に必要な知識
プロジェクトの進め方・打合せ方法
オンライン会議対応可
提供可能な データ・環境等
本市公共交通等の現状に係る資料(路線図等)
プログラム終了後の本格導入
有効性が確認できた場合、新たな交通網や新たな交通手段の検討・整備に係る予算化を検討
お問い合わせ
情報デジタル推進課
〒426-8722 静岡県藤枝市岡出山1-11-1 藤枝市役所東館4階
電話:054-643-3259
ファックス:054-644-8859
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更新日:2021年07月01日