生物多様性について考えてみませんか
お知らせ
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令が一部改正され、2013年9月1日に施行されました。
詳しくは、下記リンクの環境省ホームページをご覧ください。
環境省ホームページ(外来生物法 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)外部リンク
環境省ホームページ(外来生物法 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)
種の保存法が改正!違法取引に対する罰則を強化しました。
種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)の一部を改正する法律が2013年6月12日に公布され、公布の日から1年以内の政令で定める日から施行されることになりました。
改正内容は、次のとおりです。
- 違法捕獲や違法取引に関する罰則の強化(既に施行されています)
- 希少野生動植物種の広告に関する罰則の強化
- 登録関係事務手続きの改善
- 認定保護増殖事業の特例を追加(既に施行されています)
- 目的規定に「生物の多様性の確保」の追加等(既に施行されています)
詳しくは、下記リンクの環境省ホームページをご覧いただくか、環境省自然環境局野生生物課(電話03-3581-3351)へお問い合わせください。
環境省ホームページ(種の保存法概要)外部リンク
地球のいのち、つないでいこう
私たちはたくさんの生物の恩恵を受けて豊かな生活を送っています。地球上にいる多数の生物が活動することで、私たちの衣食住をはじめ医療や文化が成り立っており、生物の多様性が失われると、私たちの生活にも影響を及ぼします。また、2010年は国連が定める「国際生物多様性年」です。世界的にも生物多様性の保全への取組みが進められていますが、身の回りの生物や植物を意識し、生物多様性について考えてみましょう。
生物多様性とは
地球上には人間だけでなく、いろいろな種類の動物や植物などが一緒に暮らしています。 世界には約3千万種、日本には知られているだけでも約9万種の生物が存在します。これらの生物は、海や川、森、土の中など、それぞれの場所で微妙なバランスの中で共生しています。 これらたくさんの種類の動植物がいるおかげで、私たちはたくさんの種類の食べ物や医薬品、衣類など生活に必要なものを得ることができます。このようなたくさんの種類や個性の多さと、生物がバランス良くつながりあっている状態のことを「生物多様性」と言います。
3つの視点
生態系の多様性
山や森林、河川などいろいろなタイプの自然環境があります。例えば、富士山や瀬戸川・朝比奈川、茶畑など、様々な自然の形態があります。
生きものの種類(種)の多様性
植物や生物においても鳥や魚など動植物から細菌などの微生物に至るまでいろいろな生きものがいます。例えば木にはスギやヒノキなど多くの種類があり、鳥や魚にもたくさんの種が存在します。自然界の分解者である微生物にも無数の種類があります。
遺伝子の多様性
同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより、形や模様、生態などに多様な個性があります。例えば、人間の中でも顔や身体的特徴、性格などが一人ひとり異なり、アサリの貝殻の模様も一つひとつ異なります。これも異なる遺伝子によるものです。
これらの種類の多さ(多様性)により、様々な種類の食べ物や素材が作り出され、私たちの生活に大きく役立っています。
藤枝市周辺ではどのような状況なの
本市周辺においてもまだまだ豊かな自然が残っていますが、カワバタモロコやキスミレなど、絶滅が危惧される動植物も多く確認されています。絶滅危惧種には、私たちが身近に接していた動植物も含まれており、私たちの生活を豊かにしてくれる動植物をこれ以上失わないための取り組みが必要です。
藤枝市周辺の主な希少種
絶滅危惧1A類
カワバタモロコ、ミナミメダカなど9種
絶滅危惧1B類
コアジサシ、アカザなど20種
絶滅危惧2類
オニバス、キスミレなど48種
絶滅危惧の種類は1Aが最も絶滅の危険性が高く、次に1B、2の順となっています。
生物多様性を保つためには
生物多様性を育んできた里・山・川・海の環境を守ることがこれまでの豊かな自然の状況に戻すことが一番です。具体的な行動の一例としては、
- 生きものに興味や関心を持つ
- 外来生物を自然に放さない
- 地球温暖化防止行動を心がける
- 空気や水を汚さない
などが上げられます。
私たちのこの自然豊かな環境は、多くの生物により作られてきました。この素晴らしい環境を次の世代に残すため、環境保全活動を実践し、自然と共生する社会を目指しましょう。
更新日:2024年03月11日