橋梁点検業務の効率化に向けて、デジタル化の実証実験を実施

市では、異業種・異分野間の技術・アイデア・データ等を組み合わせ、施策やサービスの革新に繋げる「オープンイノベーション」の手法を初採用し、本市が向き合う課題を解決する提案募集を実施しました。

選考の結果、採択された企業とともに、共同実証実験を行いました。

実証実験について

目的

高度経済成長期に一斉に整備された道路や橋の老朽化が全国的な課題となっている中、本市でも現在管理している1,240の橋の半数以上がすでに整備後50年を経過した“高齢化した”橋であり、安全・安心の確保のため、適切な維持管理や修繕が必要です。

維持管理における定期点検は、道路法により5年に1回実施をすることが義務付けられ、全1,240橋のうち、およそ1,000橋を年間200橋ずつのペースで2人の職員が点検しています。

今回の実証実験では、こうした点検業務や調書作成業務についてデジタル技術を活用し、現場での作業や健全度判定の効率化を目指し、実施しました。

概要

「タブレット端末」の活用による"現場での作業の一元化"

従来の作業では、現場での点検を行った後、職場でその点検結果について調書を作成していたため、多くの時間と労力がかかっていました。

これに対し、タブレット端末を現場での点検に導入し、写真撮影や損傷状態をその場で入力することで、調書作成を完了できるシステムを構築し、効率化を検証しました。

「データベース」の活用による"健全度判定の効率化"

橋の損傷状況等を受けて実施する健全度判定について、これまでは職員の経験や過去の事例を参考に判定していました。

これに対し、これまでの点検結果をデータベース化(コンピューターで情報を集約)し、類似の損傷状況による判定を参照とすることで、評価の一貫性を高められる環境の構築を目指しました。

点検風景

実証実験期間

令和2年12月中旬~令和3年2月

実施体制

株式会社ナップザック(札幌市中央区)

東北大学インフラマネジメント研究センターとの共同研究など、橋梁維持管理のデータベース化について研究開発を行うベンチャー企業

株式会社奥平測量設計事務所(藤枝市)

山間地の測量調査を得意分野とし、住宅地の用地測量や橋梁などのインフラ点検も行う創業51年の企業

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情報デジタル推進課
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更新日:2021年06月21日