教育長よりみなさんへ

一人の手

一人の手

一人の手

♪ 1人の小さな手 何もできないけど

それでもみんなの手と手を合わせれば

何かできる 何かできる ♪

 

♪ 1人の小さな声 何も言えないけど

それでもみんなの声が集まれば

何か言える 何か言える(3番)♪

吉凶禍福は神のみぞ知る。

日本の国土全体は一つのつり橋の上にあるようだ、と述べたのは物理学者でもあり随筆家の寺田寅彦でした。それにしても、どうして神様はよりにもよって何年かぶりで家族が集まった正月元旦に、能登の大地をあれ程までに激しく揺らしたのでしょう。

 

最大震度7を記録した能登半島地震から一か月が経過してもなお1万5000人を超える人たちが避難所生活をしており、七尾市や輪島市など3市3町ではほぼ全域で断水が続いています。また、輪島市では市立中学3校の生徒401人のうち、258人が白山市にある宿泊体験施設に避難しています。

白山市の親善友好都市である藤枝市としましては、白山市内で家族と離れて避難生活を送る輪島市の中学生を支援するために、応援メッセージと10tトラックいっぱいに積んだ支援物資を1月30日に「白山青年の家」まで届けました。

 

応援メッセージや支援物資を輸送する日を前にして、いくつかの中学校の生徒会代表者が応援メッセージボードを教育委員会までわざわざ届けに来てくれました。各学校での取組の様子を尋ねると、「本当に大変な生活なんでしょうね。」「私たちの気持ちが輪島市の中学生に届くといいね。」などと話し合いながらそれぞれの学級で応援メッセージを作成してくれたそうです。

 

大丈夫です。藤枝市の中学生の声と気持ちはしっかり伝わりました。

応援メッセージと支援物資の受け取り式に臨んだ輪島市の中学3年生、山之内諒馬さんが地元石川テレビのインタビューにこう答えました。「めっちゃ心にきたし、めっちゃうれしかったです。これから高校入試とかあるんですけど、みんな応援してくれているので前に進んで頑張ろうと思います。」

かあさんの歌

かあさんの歌

かあさんの歌

♪ かあさんが 夜なべをして

手袋編んでくれた

木枯らし吹いちゃ

冷たかろうて

せっせと編んだだよ

ふるさとの便りは届く

いろりのにおいがした ♪

第19回「魂の俳人 藤枝市村越化石俳句大会」の表彰式がこのほど行われ、村越化石賞や市長賞、教育長賞などの特別賞を受賞した9人と、入選者12人が表彰されました。この大会の選者を務めた関森勝夫先生(「大野林火」氏に師事し村越化石氏と同門、静岡県立大学名誉教授)は講評の中で、「子供たちの作品はみずみずしい感覚にあふれ感動する。毎年楽しみにしている。」と小中学生の作品への期待を述べられました。今回の俳句大会への投句数は、前年の村越化石生誕100年記念大会で過去最多となった投句数をさらに上回る3933句もの投句がありました。

 

ハンセン病のため若くして離郷を余儀なくされても不安や苦しみを超越し、力強く生命の尊厳や望郷の思いを俳句に詠み続けた村越化石氏(藤枝市岡部町出身)は、正に「魂の俳人」であり郷土の偉人です。氏の功績を顕彰し後世に伝えるため、2002年に句碑が建立され句碑除幕式が行われました。その式典には村越化石氏が60年ぶりの帰郷を果たし参列してくださいました。石碑には、

「望郷の目覚む八十八夜かな」

の句が刻まれています。「望郷の句は私には多い。故郷を離れてすでに久しく、見えない眼の奥にいつも故郷がある。」と郷土への思いを化石氏は語っています。

その翌年からこの「藤枝市村越化石俳句大会」が始まり、今年の大会は19回目の開催となりました。その間、第1回大会から第10回大会までは化石氏本人が選者を務められました。この間、「俳句をつくることによって子供たちが人間や動物、植物そして自然に目を向け、感じたことを素直に表現して自分の心を育てることにつなげてほしい。」と、子供たちの心の成長を強く願っていました。

 

昨年の村越化石生誕100年が契機となり、市内の小中学校では俳句づくりを通して化石氏の生き様や人となりを学ぶ授業や活動が増えてきました。生前の化石氏の願いに少しでも応える取組となれば、化石氏にも喜んでもらえることでしょう。

藤枝市歌

藤枝市歌

藤枝市歌

♪ 緑こき山をめぐらし  駿河なる海を望みて

ふるさとよ ゆたかに実る かぎりなき 未来をこめて

ああ藤枝 わが藤枝市 栄えあれ

 

人の和の花と香りて 歴史あるまちを受けつぎ

はつらつの 息吹を添えん おおらかに 未来をひらき

ああ藤枝 わが藤枝市 栄えあれ ♪

(1・2番)

「歴史あるまち」と歌われている藤枝市の誕生は、1954年にさかのぼります。藤枝町と西益津村との合併を皮切りに、青島町や葉梨村、稲葉村、高洲村、大洲村が加わり、同年3月31日に藤枝市として産声を上げました。その後、瀬戸谷村や越後島地区を除く広幡村が藤枝市に加わりました。さらに平成21年(2009年)、岡部町との合併を経て現在の藤枝市に至っています。1954年以来今日までの70年間、先人のたゆみない尽力により藤枝市は目覚ましい発展を遂げ、現在私たちは藤枝市民として豊かな自然に恵まれた環境の中で、笑顔明るく健やかな生活を営むことができます。そして来年は藤枝市制70周年の記念すべき年にあたります。

一方、同じ70年間でも世界に目を向けると「発展」「明るい未来」とは対極にあるような悲惨な地域があります。この約70年間、イスラエルとアラブ民族が周辺諸国を巻き込みながら武力衝突を繰り返してきました。現在もイスラエルとイスラム組織ハマスとの間では大規模な武力衝突が勃発し破壊と殺戮が続いています。

どのような深く複雑な歴史的背景があるにしろ、武力による非人道的な手段では、人類の幸せな未来を築くことはできないはずです。

世界中のすべての人々が、おおらかに未来を拓くことができる、そんな平和な未来を願わずにはいられません。

おもちゃのチャチャチャ

おもちゃのチャチャチャ

おもちゃのチャチャチャ

♪ おもちゃのチャチャチャ

おもちゃのチャチャチャ

チャチャチャおもちゃのチャチャチャ

空にきらきらお星さま

みんなスヤスヤねむるころ

おもちゃは箱をとび出して

踊るおもちゃのチャチャチャ ♪

「チャチャチャおもちゃのチャッチャッチャ」と幼児たちが踊りながらかわいい声で歌います。NHKの番組で初めて放送されて以来、60年以上も歌われているおなじみの童謡です。

同じチャチャチャですが『チャットGPT』、こちらは昨年の11月に公開されて以来、国内外で加速度的に普及している生成AI、この対話型生成AIの利活用について事務作業などの代替となる極めて利便性の高いツールとしての期待がある一方で、人間の「考える力」を奪いかねないという深刻な不安があるのも事実です。

子どもや教員を含め、社会に急速に普及している現状や教育への影響を踏まえて、先ごろ文部科学省が学校現場での生成AIの活用に関する暫定的なガイドラインを公表しました。それによると児童生徒の利用は年齢制限などの規約を遵守し、限定的な利用から始めること。また、学校にあっては情報の真偽を確かめる「ファクトチェック」など情報モラル教育を充実させることや生成AIをあくまでも『たたき台』として利用することなどが示されています。今回のガイドラインはあくまでも暫定的なもので、今後も機動的に改訂されていくものとされています。

これまでAIといえば経済・産業、生産・流通などの分野で活用されるものだと思っていましたが、それがいつしか将棋の世界を席巻し、いよいよ教育の分野にも大きな影響を与えようとしています。

チャットGPTが「箱」を跳び出して踊り始めているようです。チャッチャッチャ。

「酒は百薬の長」と言われます。しかし、飲みかたによっては「命を削る(かんな)(木材の表面を薄く削る大工道具)」とも呼ばれます。

果たしてチャットGPTは「百薬の長」となるのか、はたまた「命を削る(かんな)」になってしまうのか…。チャットGPTに回答を求めてみましょうか?!

春に

春に

春に

♪ この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地から 足の裏を伝わって
この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう ♪

入学式に良く似合う花は何といっても桜の花です。ところが近年では、卒業式を演出する花へとその役割が変わりつつあるようです。市内では桜の花から藤の花、そして木々の新緑へと季節が移ろい、街には新たなスタートをきった子どもたちや社会人の初々しいエネルギーがほとばしっているようです。
今年も市内の小学校には千百人余の新一年生が入学しました。毎朝お兄さんお姉さんに手をつないでもらい、地元地域の方々に見守られ元気に登校する光景は何ともほほえましいものです。小学生から中学生まですべての子どもたちがこの一年、笑顔で自分の可能性を思う存分に発揮できるような学校生活を送ることを願うばかりです。

平成30年度に瀬戸谷中学校区で始まった小中一貫コミュニティスクール制度ですが、令和3年度には市内のすべての中学校区に広がりました。それぞれの中学校区ではディレクターの皆様をはじめ地元の多くの方々のご理解ご協力により、特色ある活動が展開されています。

〇 地域の協力のもと、地元の自然や歴史・文化を子供たちが学ぶ「ふるさと学習」や地域の行事へボランティア参加を通して地元への愛着や社会参画へのアプローチ。
〇 地元商店組合の協力のもと地元の活性化についてのアイディアを共に考える地域貢献へのアプローチ。
〇 地元の幼・保・こども園と小中学校が連携して合同引き渡し訓練の実施による地域防災へのアプローチ。
〇 地域の専門家や有識者の協力を得て行う「生きがい講座」や職業体験活動などキャリア教育支援へのアプローチ。
〇 地域総がかりで取り組む挨拶運動や児童生徒見守り活動など明るいコミュニティーづくりへのアプローチ、など。
市内10中学校区では、保護者や自治会の代表者、学区内の小中学校長、コミュニティーディレクター等が地域で育てたい子どもの姿を思い描きながら具体的アプローチを協議検討し、連携協働して実践しています。
これらの取組は正に「地域に支えられる学校づくり」であるとともに「学校を核とした地域づくり」そのものです。地域と学校の協働活動の推進によって、子どもを中心とした学校づくり・地域づくりに向かうエネルギーの流れが着実に伝わってきます。

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教育政策課
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更新日:2024年02月06日