文学館の常設展示
藤枝には古くから、「うつのやま」の枕詞で知られる宇津ノ谷峠をめぐる文学をはじめ、『東海道中膝栗毛』など岡部宿・藤枝宿が登場する東海道の文学がありました。江戸時代、田中藩や藤枝宿の中には漢詩や俳諧の結社をつくり、地域の文化向上に尽くした人たちもいました。
そうした文学的土壌の中から全国的に著名な作者たちがあらわれました。文学館では、童謡「月の沙漠」の作詞者で抒情画家の加藤まさを、藤枝出身の眼科医で作家の藤枝静男、藤枝生まれ藤枝育ちの枝っ子作家・小川国夫、「魂の俳人」と呼ばれる村越化石など、藤枝を代表する4人の文学者・芸術家を中心に、生い立ちや作品世界を紹介しています。
枝っ子作家、小川国夫
文学館映像コーナーでは、「小川国夫の書斎」をイメージ再現し、実際に作家の書斎にあった図書(書籍・雑誌等)を展示しながら保管しています。閲覧申請をしていただければ、書斎の図書について閲覧ができます。詳しくはお問い合わせください。
1.書籍、図録・カタログ
2010年度に小川家から受け入れた約1,500冊の書籍、図録・カタログのうち、約半数を展示しています。
- 小川国夫の著作
- 外国語に翻訳された小川作品
- 小川国夫収載書籍
- ゴッホなどの美術関係図書・図録
- 同人誌『青銅時代』の仲間たちの作品
- 島尾敏雄、埴谷雄高、本多秋五など交流のあった作家の作品
- 影響を受けた作家の作品(志賀直哉、ウィリアム・フォークナーなど)
- キリスト教関係図書
- 洋書(地中海沿岸諸国のガイドブックなど)
- 古典・謡曲関係図書
「小川国夫の書斎」書籍一覧 (PDFファイル: 815.3KB)
2.初出誌(雑誌)
小川作品が初めて掲載された雑誌など約900冊を展示しています。
「小川国夫の書斎」初出誌一覧 (PDFファイル: 313.1KB)
更新日:2018年10月08日