2013年の展示会

更新日:2018年10月08日

博物館企画展「馬の郷土玩具」

八幡駒

2014年は甲午(きのえうま)年。耕作、人や荷物の運搬、戦場での機動力など、馬は古来から日本人の生活と密接に関わってきました。とりわけ東北地方などでは、馬は大切な労働力というだけでなく、家族の一員といってよいほど親密な存在でした。

馬の郷土玩具は十二支の中でも人気があり、木馬や春駒(はるこま)のような玩具性の高いものから、神馬(しんめ)・八朔(はっさく)馬や子育て馬など、土地土地の習俗・信仰と結びついた縁起物まで、多種多様なものが製作され、どれもみな馬への愛情が表れています。
 

また、武者や軍人、猿や狐などの動物が乗った馬乗りの玩具にも特色があります。
このたび当館では、北は青森から南は沖縄まで、郷土色豊かな馬の玩具を展示します。午年の幕開けにふさわしい、おめでたく愛らしい郷土玩具の世界をお楽しみください。

とき

2013年12月18日(水曜日)~2014年2月2日(日曜日)

文学館企画展「加藤まさを 詩と画の魅力」

童謡「月の沙漠」は、大正12年(1923)に発表され、情緒的な歌詞とメロディーで広く親しまれ歌い継がれてきました。発表から90年を経た現在でも、その詩は色あせることがありません。加藤まさをの名はこの「月の沙漠」の作詞者として知られていますが、それ以外にも多くの詩や童謡を作り、また、大正から昭和初期の少女たちに人気の抒情画家としても活躍していました。

その詩や画は、ときに可愛らしく可憐で、ときに異国情緒ただようロマンティックな雰囲気をまとっています。詩と挿絵が一体となった独自の世界をつむぎだす一方で、少女雑誌などの口絵や挿画では少女たちの憧れを表現していました。
 


今回の企画展では、藤枝市文学館収蔵品の中から、童謡集・抒情詩集・少女雑誌などを中心に詩と画を紹介し、大正ロマンの世界へといざないます。繊細で純真な魅力を放つ加藤まさをの世界をどうぞお楽しみください。

とき

2013年12月18日(水曜日)~2014年2月2日(日曜日)
 

蓮華寺池普請400年記念展「駿州田中藩主本多家展」

本多家展

田中藩主本多家は、江戸時代中期から明治維新まで7代139年にわたり、田中城を居城にして志太地域の大半を納めた譜代大名です。本多家の伝来資料や、藤枝に伝わるゆかりの資料を一堂に集めて展示し、歴代藩主の治績や田中藩の歴史を紹介します。

とき

2013年10月20日(日曜日)~12月8日(日曜日)

文学館企画展「小川国夫『石の夢』と石彫家・杉村孝の世界」

1976年《群像》3月号に発表された小川国夫作品「石の夢」。同郷の石彫家・杉村孝をモデルとした作品で、多彩な石の世界をさまよいながら生の証を模索する青年が描かれています。小川や杉村の文学・芸術の修練時代に焦点を当てた、生きるすべを探す苦しみを彷彿とさせる作品です。今回の展示では、「石の夢」を入口として、杉村孝の世界を紹介。小川国夫との交流がみえる書画や杉村が自ら選んだ初期作品から現在までの作品を展示します。

 

とき

2013年10月20日(日曜日)~12月8日(日曜日)
 

日本一の軽便鉄道開業100周年記念特別展「け~べんノスタルジー」

藤枝発→相良経由→袋井行き ~藤相鉄道から静岡鉄道駿遠線へ~

2013年は、のちに藤枝大手と袋井を結んだ戦後最長の軽便鉄道が開業してから100周年目にあたります。
1913年に藤枝と相良を結ぶ藤相鉄道として開業したこの鉄道は、1943年に静岡鉄道に改称して袋井まで延長し、通勤・通学客や海水浴客などに利用されました。
開業100周年の節目に、営業当時の貴重な資料や写真、車両の模型などを展示し、在りし日の軽便を振り返ります。

とき

2013年8月10日(土曜日)~10月14日(祝日)

特別展「和風ドールハウス」

「江戸時代の田中城」など、藤枝ならではのドールハウスも初公開します!

城下町だった藤枝にちなみ、江戸時代の町屋・宿場町・全国の城郭などのドールハウス・ミニチュア模型を中心に、江戸から昭和にかけての日本の建築と暮らしぶりを再現します。
一流の作家達の手によるこだわりのドールハウスをお楽しみください。

とき

2013年6月1日(土曜日)~8月4日(日曜日)

文学館企画展「小川国夫と蓮華寺池」


 

小川国夫

普請(築造)400年を迎えた蓮華寺池。江戸時代の絵師で蘭学者の司馬江漢が池のほとりで酒をたしなみ、旅の疲れを癒したと日記に綴っています。
この池を散歩コースのひとつにしていた小川国夫は、蓮華寺池を舞台にした作品「逸民」で第13回川端康成文学賞を受賞しました。また、随筆でも池や散歩のことにふれ“切っても切れない池との縁”を語っています。今回の展示では、「逸民」を中心として、小川国夫と蓮華寺池にまつわる作品を紹介します。

とき

2013年4月6日(土曜日)~5月26日(日曜日)

博物館企画展「蓮華寺池400年物語」

江戸時代初期の慶長18年(1613)に築かれた蓮華寺池は、今年で普請400年を迎えます。
水争いや干拓危機を乗り越えて、県中部を代表する公園となった蓮華寺池の歴史・文化を紹介します。また、水辺の生き物・野鳥・植物など、蓮華寺池の豊かな自然についても紹介します。

とき

2013年4月6日(土曜日)~5月26日(日曜日)

特別展「山下清の東海道五十三次」

藤枝市には東海道の2つの宿場―藤枝宿と岡部宿―があり、往来する旅人で大変賑わいました。これにちなんで、当館では開館25周年の記念すべき年に、国民的な人気を誇る放浪の天才画家・山下清の絵画展を開催いたします。最後の大作である“東海道五十三次”シリーズ55点を中心に、貼絵・水彩画・ペン画なども展示します。清によって描かれた、素朴でのどかな昭和の東海道をご覧ください。

とき

2013年2月1日(金曜日)~3月31日(日曜日)

この記事に関するお問い合わせ先

郷土博物館・文学館
〒426-0014 静岡県藤枝市若王子500
電話:054-645-1100
ファックス:054-644-8514

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