様々なイベントを開催 よみがえれサッカーのまち

更新日:2018年10月08日

昭和50年以降、多様なサッカーに関連するイベントが企画されるようになる。

56年(1981)には、藤枝東高と藤枝北高の定期戦が実現。静岡新聞には「藤枝サッカーの退潮ムード打破」と取り上げられた。初開催となった試合は4─0で藤枝北高の勝利。公式戦でもないのに観客二千人が集まった。

61年には静清工業高(現 静清高)と藤枝明誠高、平成11年には藤枝西高と藤枝南女子高(現 藤枝順心高)の女子定期戦も行われるようになった。

昭和61年には「よみがえれサッカーのまち」と題して24時間市民リレーサッカー大会が社団法人藤枝青年会議所主催で開催された。

【写真:東高─北高定期戦(静岡新聞昭和56年10月3日)】

また、平成2年3月17日から5月13日までの2ヶ月間、藤枝市郷土博物館で第10回企画展「サッカーのまち藤枝」展が開催され、12567人の来場者を数えた。歴史系博物館でスポーツの歴史の展示、サッカーに特化した展示ができるまちなど、全国どこを探しても無いだろう。藤枝は旧石器時代から人が住み、奈良時代から平安時代にかけての遺跡として国指定史跡志太郡衙跡もある。戦国時代には今川氏や武田氏に関連した城跡もある。江戸時代には東海道の宿場町として賑わいを見せ、あるいは駿府の西の守りとなっていた田中城の城下町でもあった。そういった歴史の一角、近現代史にサッカーの歴史がそのまま「まち」の歴史に重なってくる。それを改めて感じさせてくれた企画展であった。

【写真:東高─北高定期戦で奮闘する両校イレブン(昭和56年)】

平成3年(1991)8月には、「感動は一生懸命の熱い風」をスローガンに全国高校総体会場となった。残念ながら藤枝勢は出場できなかったが、久々に多くの高校生が集い、藤枝のまちは賑わった。

平成6年3月、志太ふるさとづくり事業として第1回全国PK選手権大会を開催。主催は実行委員会と藤枝市、焼津市、旧大井川町、旧岡部町の2市2町で運営する志太広域事務組合。第2回は同年12月に実行委員会及び藤枝市主催として開催された。3回以降は8月開催となり、平成24年度には20回の節目を迎える予定である。第1回目はワールドカップ、Jリーグ、レディース、ジュニア、ジュニアユースの5つのカテゴリーで開催され、ワールドカップコースの優勝チームにはワールドカップアメリカ大会観戦ツアーが贈られた。杉山隆一、桑原勝義、菊川凱夫、富沢清司、山口芳忠といった元日本代表選手の技術指導も行われた。

近年は優勝チームにヨーロッパのプロリーグの観戦ツアーが贈られている。


【写真:第10回企画展「サッカーのまち藤枝」(平成2年)】

 

【写真:第1回全国PK 選手権大会(平成6年)】

【写真:第19回全国PK 選手権大会(平成23年)】