2021年の展示会

更新日:2022年03月30日

文学館特別展「平安の王朝文化展~よみがえる国風の華~」

平安の王朝文化展

約400年続いた平安時代は、初期には唐風の文化が尊ばれましたが、遣唐使が廃止されると日本独自の文化が発展し、宮廷の貴族を中心とした国風文化へと移り変わっていきます。ひらがなの誕生により女流文学が花開き、『源氏物語』や『枕草子』など日本の最高峰とも呼ばれる文学が生まれます。

本展では、十二単をはじめとした王朝装束を中心に、染色や香、双六や偏つぎなどの遊戯、楽器や書なども展示しました。また「サッカーのまち藤枝」にちなみ、『源氏物語』の蹴鞠のシーンを再現した、光源氏の邸宅・六条院の模型を4分の1スケールで展示。併せて、2019年に令和への改元が行われたことにちなみ、即位礼にて天皇・皇后両陛下が着用されたものを再現したものや、高御座の4分の1サイズのレプリカもご覧いただきました。

王朝の文化展

牛車に乗って記念撮影コーナー

王朝文化展

4分の1スケールの六条院の模型

とき

2021年2月6日(土曜日)~3月28日(日曜日)

博物館企画展「子どもたちの昭和展~昭和の遊びの世界へタイムトリップ!~」

子どもたちの昭和展

毎年春の恒例となった懐かしい昭和レトロ展を、今年も開催しました。本展では、右肩上がりの経済成長が続き、日本に勢いがあった昭和戦後の子どもたちの遊びと娯楽の世界をテーマとしました。

子どもたちの社交サロンであった駄菓子屋などをイメージ再現したものや、アニメ・映画・スポーツ界のヒーローのグッズ、ブリキのおもちゃなどの当時の遊び資料を多数展示。併せて、世界的な一大イベントとなった日本初開催の東京オリンピック(1964)、大阪万博(1970)の関連資料も展示しました。

館内ホールでの遊び体験コーナーの様子

館内ホールでの遊び体験コーナーの様子

展示室内の様子

展示室内の様子

とき

令和3年4月8日(木曜日)~5月23日(日曜日)

文学館企画展「『逸民』と『ハシッシ・ギャング』~小川文学の聖地を歩く~」

小川国夫

蓮華寺池公園での小川国夫

小川国夫は、藤枝市の長楽寺(現藤枝市本町)に居を構え「枝っ子作家」として藤枝市を舞台にした多くの作品を生み出しました。昭和61年(1986)には、蓮華寺池を散歩中に出会った人々との交流を描いた「逸民」で第13回川端康成文学賞を受賞しました。また、平成11年(1999)には、岡出山で幻覚を見た青年が主人公となった「ハシッシ・ギャング」で第50回読売文学賞小説賞を受賞。

小川は散歩を日課としており、散歩中に小説の構想を練ることが多かったといわれています。本展では、上記2つの作品の聖地となった蓮華寺池公園や岡出山の散歩コースなども紹介し、小川文学と藤枝とのつながりを探ります。

とき

令和3年4月8日(木曜日)~5月23日(日曜日)

文学館特別展「降矢なな絵本原画展~『めっきらもっきらどおんどん』&「おれたち、ともだち!」シリーズを中心に~」

めっきらもっきらどおんどん表紙

絵本画家の降矢ななさんは、1985年に『めっきらもっきらどおんどん』で絵本デビューし、世界的に活躍しています。1992年にスロヴァキア共和国へ留学・移住し、「おれたち、ともだち!」や「やまんばのむすめまゆのおはなし」シリーズなど数多くの名作を手掛けてきました。

本展では初期の代表作から最新作まで15作品200点以上の絵本原画を展示しました。

降矢さんの鮮やかな色彩、躍動感あふれる描写など豊かな世界観をお楽しみいただけたと思います。

展示室内の様子

展示室内の様子

展示室内の様子

とき

令和3年5月29日(土曜日)~7月25日(日曜日)

文学館特別展「鈴木まもる 絵本と世界の鳥の巣展」

鈴木まもる展

絵本作家・鈴木まもる(1952-)は、自然の中で絵本制作を続けています。絵本作家として絵本を描きつつ、鳥の巣の研究者としても有名です。『ぼくの鳥の巣絵日記』で講談社出版文化賞を受賞。また、『あるヘラジカの物語』で「親子で読みたい絵本大賞」大賞を受賞し、『どこからきたの?おべんとう』は全国読書感想文コンクールの課題図書にもなりました。

本展は、鈴木まもるの絵本原画100点以上と、世界中で収集した鳥の巣60点を展示しました。たいへんユニークで不思議な展示会となりました!

まもる展展示室内

展示室内の様子

とき

令和3年8月1日(日曜日)~9月26日(日曜日)

 

会期は終了しましたが、展示会の様子を鈴木まもるさんが解説した動画を特別に公開しています!

展示会においでくださった方も、残念ながら来られなかった方も、ぜひご覧ください。

鈴木まもる 絵本と世界の鳥の巣展(藤枝)

https://youtube.com/playlist?list=PL4VMhfKT6urkhcMxuxE6BSW9_8-7nJ7RM

全9回の盛沢山な内容になっております!

 

また、元SBSアナウンサーの村上裕子さんが鈴木まもる作品を朗読した動画も公開しています。

【期間限定公開】絵を読んで楽しむ 鈴木まもる 絵本の世界「つかまえた!」https://youtu.be/g2TMgUKGKyg

【期間限定公開】絵を読んで楽しむ 鈴木まもる 絵本の世界「ちいさい いすの はなし」
https://youtu.be/k5BL8cKjvyM

(撮影・編集:又木克昌氏)

日本遺産認定記念特別展「西駿河東海道展~『伊勢物語』から弥次さん喜多さんの珍道中まで~」

東海道アニメ

描き下ろし歴史アニメ「令和改正 東海道中膝栗毛~岡部宿・藤枝宿の巻~」

2020年、藤枝市・静岡市による「日本初 旅ブームを起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」が日本遺産に認定されました。

本展では、宇津ノ谷峠・岡部宿・藤枝宿・瀬戸の立場・島田宿・大井川にスポットを当て、この地域の浮世絵・道中絵巻・屏風などの美術工芸品や、古文書・高札・旅道具などの歴史資料を展示。静岡県指定文化財「東海道図屏風」や、藤枝市指定文化財「東海道藤枝宿往還家並図」など貴重な資料を紹介しました。

また、本展を記念し制作した、藤枝出身の絵本作家・ふくながじゅんぺいさんによる描き下ろし歴史アニメを上映しました。

展示室内の様子
展示室内の様子

とき

令和3年10月9日(土曜日)~11月28日(日曜日)

博物館特別展「シルクロードの至宝展~ガンダーラの仏教美術とペルシアの美術工芸~」

こぶ牛

こぶ牛

シルクロードとは、ユーラシア大陸を通る東西の交通路の総称であり、東アジアと地中海を結ぶ歴史的な交通路のことをいいます。

本展では、浜名梱包輸送シルクロードミュージアム(磐田市)の貴重なコレクションをお借りして、紀元前3千年から13世紀頃までの、中央アジアの彩文土器・磨研土器、イスラム陶器やガンダーラの仏教彫刻など、約80点の名品を展示しました。国内の他の博物館・美術館でも見られないような貴重なコレクションの一端をご鑑賞いただきました。

展示室内の様子

展示室内の様子

展示室内の様子

とき

令和3年10月9日(土曜日)~11月28日(日曜日)

文学館特別展「藤枝出身の日本画家 北村さゆり展」

Water

日本画「WATER」(194×582cm、2001年)

藤枝出身の日本画家・北村さゆりの約40年に及ぶ画業を振り返る大規模な展覧会を開催しました。

幅7メートル超の大作『蝉の音』など日本画約40点を展示。

また、直木賞受賞作の『利休にたずねよ』(山本兼一作)や、2021年下半期直木賞受賞作家・今村翔吾の人気シリーズ「羽州ぼろ鳶組」の表紙絵も手掛けており、それらを含む300点以上の挿絵・表紙絵原画を展示し、週末には北村さゆりさんによるギャラリートークも行われました。

展示室内の様子

挿絵原画コーナーの様子

展示室内の様子

月刊『サライ』原画コーナー

とき

令和3年12月11日(土曜日)~令和4年1月30日(日曜日)

博物館特別展「ムットーニからくりシアター2~魅惑のむっとーの劇場へようこそ!~」

摩天楼

摩天楼

2020年春に当館で開催し、多くの観客を魅了したムットーニ展の第2弾を開催しました。

自動からくり作家「ムットーニ」こと武藤政彦は、35年にわたり機械仕掛けのからくり作品を作り続け、世界で唯一のボックスシアタースタイルを確立しました。来館者の皆様には、時にロマンチックで美しく、時に荘厳なムットーニワールドをお楽しみいただきました。ムットーニ本人の口上による作品上演会も行われ、大好評となりました。

サーカス

サーカス

SA電話番号LITECABARET

サテライトキャバレー

とき

令和4年2月5日(土曜日)~3月27日(日曜日)

この記事に関するお問い合わせ先

郷土博物館・文学館
〒426-0014 静岡県藤枝市若王子500
電話:054-645-1100
ファックス:054-644-8514

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