九景寺古墳
九景寺古墳
瀬戸川右岸にある金比羅山から、南東側に続く低丘陵の先端に九景寺古墳(くけいじこふん)があります。
かつて九景寺という寺院があったことにちなんだ名称で、江戸時代後期には「九景寺の岩屋(いわや)」として、すでに知られていたようです。瀬戸川に面した丘陵には数多くの古墳がありますが、九景寺古墳の巨石を積み上げた横穴式石室(よこあなしきせきしつ)は、天井石まで残っており市内でも有数の大きさです。
藤枝市史編さん事業に伴って、平成10年(1998)に測量調査、平成13年に石室の実測調査を実施しました。床面は埋まっており、調査で判明した現状では、石室の規模は長さ約5m、幅約2m、高さ約3mです。
後世の造成などにより地形が改変されているため、墳丘ははっきりしませんが、約20m程度の円墳とみられます。
出土品は不明ですが、石室の型式や大きさからみて古墳時代後期(6世紀後半から7世紀初)に築造されたと考えられます。
平野を見渡す絶好の場所にあり、大規模な石室を築く技術や権力をもっていた、有力者の古墳であると考えられています。
横穴式石室の内部 奥壁
横穴式石室の内部 奥に向かって左側
横穴式石室の内部 奥に向かって右側


更新日:2026年04月04日