令和6年度文化体験教室【箏】を開催しました
和楽器「箏」の弾き方や仕組みを学びました
令和6年6月15日(土曜日)に市民ホールおかべにて、「文化体験教室」の箏教室がスタートしました!講師は文化協会三曲部が務めます。
初回は17名の子ども・大人が参加し、一人一面箏を弾けるようにと、会場となった和室を埋め尽くすように箏が並びました。目の前にある実物を触りながら講師による箏の説明や模範演奏を聴き、できるかどうか少し不安そうにする人もいましたが、教室の終わりには練習曲「夕やけこやけ」の一番を、みんなでゆっくり演奏しました。
箏は、演奏する曲によって箏柱の位置を変えて、演奏に使う音をあらかじめ作ってから箏を弾くため、参加者が来る前には、一面ずつ講師が音を調整していました。例えば、「さくらさくら」は「夕やけこやけ」よりも少し低めの音を作ります。また、箏の爪には2種類あり、それぞれ山田流が丸爪、生田流が角爪を使用します。山田流は丸爪の中央部分で弾くため、箏に正対して座りますが、生田流は角爪の角部分を使って演奏するため、爪の使用部分が絃の正面になるように、箏に対して斜めに座ります。参加者はそれぞれ好きな爪を選び、弾き方を理解しながら練習に励んでいました。
講師の模範演奏時には、配られた楽譜を一生懸命追いながら聴いていた参加者の姿がありました。演奏は、ただ爪で絃をはじくだけではなく、一から巾(十三)までの絃を一気にはじいたり、龍角と呼ばれる普通弾く部分の左側の絃をカタカタと弾いたり、はたまた絃をひっかくようにキッというような音を出したり、講師からは様々な手法を詰め込んだ楽譜にしてみましたと説明がありました。
また、左手は箏柱の左側に添えるように、親指で弾くときは他の指を奥の絃に置くようにと、細部にわたって弾き方の指導もあり、困っている人に対してはマンツーマンで丁寧に教えてくれました。休憩時間も箏に触る人が多く、長時間の正座にも耐えながら練習するなど、とても意欲的に取り組む様子が見られました。絃の位置や指の置き方、楽譜など覚えることが多く、難しいと本音を漏らす参加者もいましたが、初回にも拘わらずみんなで一番を演奏するまで練習は進みました。
今後の予定について
今後、10月の文化体験教室合同発表会と11月の市民文化祭での発表に向けて、全10回の練習に励みます。発表の当日は、参加者たちが体験教室を通して学んだ成果を披露します。入場は無料ですので、是非、会場までお越しください!
更新日:2024年06月20日