第5回テーマ「手先のこうち性」
どんな力?
「手は、外部の脳である。」と言われています。手先の動きと脳の動きには、何らかの関連があると思います。手先を使った仕事や活動をしている人は、長い間元気でいられると感じています。
うまく育っていないと
●生活の中で物の扱いがうまくできず、動きが怠慢になる
●物を壊したりして、作品などが仕上げられないため、自信がなくなる
●身体全体の動きがスムーズにできなくて、ぎこちない感じになる
うまく育つと
●道具などの使い方が上手になる、物を作ることができるようになる
●物を大切に扱うことができるようになる
●身体が楽になり、前向きな気持ちで生活できるようになる
生活の中で育てる
生活の中には、いろいろな道具があります。洗濯ばさみやひもなど手先を使って操作する物は多くあります。大人はすぐにできるので、手を出してしまうことが多いですが、時間の余裕がある時は、やり方を子どもに教えながら、できるまで待ってあげましょう。子どもは、指先の微妙な動きと力加減を理解できるようになり、できた喜びが次の活動につながります。また、昔から伝わる遊びは、手先を使うものが多くあります。折り紙は、簡単な物から難しい物までいろいろですし、素材や大きさも多様なので取り組みやすいです。また、こまを指先で回す、ひもを巻くなども指先を使う遊びです。また、ビーズなども作品ができて楽しめます。
手先のこうち性は、乳幼児期から少しずつ育っていきます。いろいろな物を使いながら、楽しく育てたいですね。
通級指導教室の教材
手先のこうち性を育てるために、通級指導教室で行っている教材を紹介します。是非参考にしてください。

ひも通し
見本の絵を見ながら、小さな穴へつづりひもを上下に差し込みます。慣れてくると、ひもを後ろから穴に通すことができるようになります。

ブロック、パズルやボトルチップス
ブロックやパズルは、いろいろな形、大きさがあります。一つ一つのパーツを、指でつまんで組み合わせて完成させる楽しさがあります。ボトルチップスは、牛乳瓶のふたぐらいの木製のチップを積み上げていきます。指先でつまみ、そっと置くので、楽しくどきどきゲームです。
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更新日:2020年03月30日