藤枝なでしこシャインプロジェクト

目指そう!全国に誇る“女子サッカー”のまち~藤枝サッカーの新たな挑戦~

平成29年度インターハイの様子

市の文化として根付いているサッカーですが、近年の動きを見ると一つの特徴が浮かび上がってきます。そう、それは「女子サッカー」に関する出来事が多いこと。その中で突出しているのが、藤枝順心高校サッカー部の活躍です。平成28年に、冬・夏の全国大会制覇を達成。その他、卒業生の活躍も目を見張るものがあります。

また、市内には、「なでしこリーグ」参入を目指すチームが存在します。

このように、盛り上がりをみせる女子サッカーですが、女性が気軽にサッカーに触れ合える機会や場が少ないことや、小学生から高校生年代までの女子サッカーチームが限られていること、トップを目指す社会人サッカーチームで、サッカーと仕事を両立していくことが難しいことなど、今後、さらに女子サッカーが普及し、より多くの人に楽しんでもらうためには、課題が多いのも事実です。

こうした課題を解決しようと始まった、本市独自の取り組みが「なでしこシャインプロジェクト」です。

藤枝なでしこシャインプロジェクト始動

藤枝なでしこシャインプロジェクトとは、行政だけでなく、地域おこし協力隊やサッカー協会、市内各チームなど、藤枝の女子サッカーに関わるすべての組織と個人が連携して、女性がサッカーに親しみやすい環境をつくるために進めている取り組みです。具体的には、サッカーを始めるきっかけづくりや、技術向上の場の創出、藤枝でサッカーをしたい選手や指導に携わりたい女性が、生活の基盤となる職を確保しながら実現できる仕組みづくりなどを実施しています。
小さい子どもから大人までが、サッカーをきっかけとしてキラキラ輝くすてきなまちへ。藤枝サッカーの新たな歴史が動き出しました。

藤枝なでしこ広場~サッカーを始める「きっかけ」づくり~

なでしこ広場集合写真

土曜日の朝、総合運動公園多目的広場人工芝広場に、女性たちの楽しそうな声が響いています。園児から大人まで、さまざまな年代の笑顔の女性たちの足元にあるのはサッカーボール。そうです、この日は月に2回の「藤枝なでしこ広場」の開催日です。参加者は女性のみで、年齢制限はなし。基礎から指導を受けることができる、みんなで楽しむサッカー教室です。「サッカーに興味があるけど、ボールを蹴ったことがない」「男性とサッカーをやるのは恥ずかしい」などと思っている女性の皆さん、一歩を踏み出してみませんか。

女子サッカー頂点への挑戦~サッカーを「見て」楽しむ~

ピラミッド

日本女子サッカーリーグの頂点「なでしこ1部」を目指し戦う「ルクレMYFC」と「アスレジーナ」。彼女たちは、明確な目標を持ち、全力でサッカーに打ち込んでいます。サッカーは「する」だけではありません。「見る」ことも、サッカーのだいご味の一つ。
あなたも彼女たちと一緒に、女子サッカーの頂点を目指しませんか。白熱の試合を間近で見れば、あなたの中にも新しい何かが芽生えるかもしれません。12番目の選手として、グラウンドで熱い声援を送りましょう。

ルクレMYFC

ルクレ集合写真

平成25年、藤枝MYFCの女子チームとして誕生した「ルクレMYFC」。目標を達成するために、全員が的確な判断を行い、責任と自覚を持って行動しています。目指すは「攻守においてアグレシッブなアクションサッカー」。感謝を忘れず、見に来ていただいた人の記憶に残るようなプレーができるように頑張ります。

ルクレMYFC公式ホームページ外部リンク

藤枝なでしこアカデミー~サッカー技術を「高める」~

 

コーチ・渡邉さん

―キラキラと輝き、活躍する女性を育てたい

藤枝なでしこアカデミーコーチ 渡邉亜紀さん

「世界で活躍する藤枝出身の選手を育てたい」という想いから始まった、育成プログラムが「なでしこアカデミー」です。平成28年10月にスタートし、現在、小学校5年生から高校生までの31人が参加。毎月第1木曜日の夜、総合運動公園で未来の「なでしこ(日本代表選手)」の誕生を目指して活動しています。トレーニングでは、各選手の性格や状況をつかみ、選手に合った声掛けによって、気付きを与えることや自主性を引き出せるよう、日々考えながら指導をしています。選手が「自分で考える力」を身に付けることが大切ですね。真剣に取り組むからこそ得ることができる楽しさを、この場で感じてもらいたいです。なでしこアカデミーの狙いは、「サッカー選手の育成」だけではありません。チームスポーツを通じ、他のチームや同世代以外の選手とのさまざまな経験を

アカデミーの様子

積み重ね、人として成長し素晴らしい女性になること。普段の生活でも、状況をみながら判断、決断して実行できる人に成長してほしいです。「サッカーのまち藤枝」で生まれ育った選手が、なでしこジャパンで活躍することは、私の願いでもあります。一方で、生涯スポーツとして関わっていくこと。結婚し、出産し、お母さんになっても、子どもと一緒にサッカーを楽しめる環境があるようなまちに藤枝をしていきたいですね。サッカーで学んだことを生かし、輝く女性として藤枝を、そして社会を動かす原動力になってくれたらうれしいです。

雇用サポート~安心してサッカーを続けるための体制づくり~

商工会議所での会議の様子
ルクレMYFCやアスレジーナに加入し、なでしこリーグ参入を共に目指そうという選手たちは、サッカーだけで生活を成り立たせているわけではなく、仕事をこなしながらサッカーに取り組んでいます。事実、なでしこリーグで活躍する選手でさえも、プロ契約をしてサッカーだけで生活をしている選手はごくわずかな状況です。 こうした状況の中、選手たちが安心してチームに加入し、サッカーを続けるために重要なことは、サッカーに対して理解のある職場での「雇用」を確保すること。それにより、藤枝でサッカーをしたいという選手はもちろん、指導者も受け入れやすい環境ができ、より強いチーム作りにもつながります。また、しっかりとした仕事に就くことによって、現役を終えた後でも、安心して藤枝で暮らし続けることができるのです。

雇用サポートの取り組みをスタート

サポートイメージ図

本市では、女子サッカーに特化した地域おこし協力隊の大石雄二隊員が中心となり、官民で協力して選手や指導者の雇用面をサポートする体制づくりに着手しています。

6月には、商工会議所を訪れ、雇用サポートの取り組みの説明や会員企業への周知・支援を依頼しました。今後は、市内企業などを訪問して、ニーズの把握や協力を要請し、雇用サポートの体制を整えていきます。

現役サッカー選手を市職員に採用

~雇用のモデルケースに~

小田巻仕事中
サッカーのまち推進課・小田巻 遥(ルクレMYFC)

「サッカーのまち」として有名な地で働けることは、とてもうれしく光栄に思っています。就職活動を始めた当初は、サッカーを辞めようかと考えていた私が、社会人として仕事をしながらもサッカーを続けられる環境を頂けていることは幸せなことです。周りの人の配慮や支えのおかげだと感謝しています。市の職員として働き始め、最初は業務内容に慣れることから始まりましたが、行政の仕事に携わる中で、多くのことを学んでいます。

試合中の小田巻選手

私は市の職員として働いていますが、他の選手はチームが仲介する企業で正社員として働いています。そのため、全員仕事を終えてから練習場に集まります。仕事とサッカーの両立は大変な時もありますが、私は元々「仕事もサッカーも100%でやりたい」と考えていたので、前向きに取り組めていますし、生活の充実も感じています。

藤枝でサッカーをやっている、またやりたいと考えている女性に対して「藤枝には社会人になってもサッカーを続けられる環境がある」ことを、市の職員として働いている私がモデルケースになることで知っていただき、その輪が広がっていってほしいですね。男女ともに「サッカーのまち藤枝」として全国に発信できるよう、また、私が採用していただいたことで周りにも良い影響をもたらすことができるよう、精いっぱい取り組んでいきます。

―未来を見つめ、一歩ずつ前へ

まだ始まったばかりのなでしこシャインプロジェクトですが、こうした取り組みが根を張り、幹として成長していくことで、必ず大きくきれいな花が開くと信じています。さまざまなスポーツがある中で、サッカーがすべてではありません。しかし、サッカーが藤枝の大きな特徴であることは間違いありません。「子どもから大人までサッカーを楽しんでいる女性が多い」「全国トップレベルの学生チームが存在する」「なでしこリーグ参入チームがありスタジアムが満員になる」「地元選手がなでしこジャパンで活躍する」「サッカーを通して成長した女性が社会でキラキラ活躍する」。このような未来を想像すると、ワクワクしませんか。

藤枝で生まれた女性がこの地でサッカーに出会い、成長し、活躍し、指導者として選手を育てる、全国そして世界に誇る女子サッカーのまちへ。まずは、女子サッカーにどんな形でもいいので触れてみてください。そして、皆で手を取り合い、歩みを進めていきましょう。

なでしこたち

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更新日:2017年09月01日