如意宝網珠

更新日:2018年10月08日

(イラスト)如意宝網珠1

享保17年(1732年)9月のある日、鬼岩寺の参道を修理するために護摩堂の裏山を切り崩したところ、その夜、そこから赤い光が火事にように強く輝き村人を驚かせました。
次の朝、そこを掘ってみると、金属の容器のようなものが土の中から出てきて、それをこじ開けてみると握りこぶしほどの石の珠が出てきました。それは表面が網に覆われたような模様で、今までだれも見たことがない不思議な珠でした。住職は京都に出かけたついでにこの珠を大勢のお坊さんやお公家さんに見てもらいました。その中の一人、二条関白は、どんな人の願いでも叶えてくれる珠に「如意宝珠」というものがある。これにはそれに網がかぶっているから「如意宝網珠」と名付けるのがよかろうといいました。この珠は今でも大切にまつられています。

(イラスト)如意宝網珠2

桑原藤泰によって江戸時代に描かれたものが「駿河記」のなかに載せられている。

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